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かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第232話「どうして僕が虐められたのかな?」【2017年3月】

Sくんのこと

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発達障害があるお子さんは虐めの標的にされやすい気がします。

目には見えない「目印」が…あるんですよね。みんなと明らかに違う何か。跳ねたり、声を出してしまったり、まったく反応しなかったり。

それで、「なんか違う!なんかこの子は変だ!」と思った周りから、からかわれたり、嫌がらせされたり。向こうからしたら、初めはただのイタズラだったかもしれません。

定型のお子さんは「違いを見つけて、何かしてしまう」、それを繰り返しながら成長するのかもしれません。

でも、それが繰り返しだったり、毎日だったりすると、標的にされた方の精神はすり減って、すり減って、すり減って、「消えてなくなりたくなる」と思うのです。

それが虐めだったかどうかは、受けた方が判断します。

だから、もしも、自分が虐められたら、虐めの標的に選ばれてしまったら、「自分が悪いんだ」とだけは思わないで欲しいのです。

虐めは、絶対に、加害者の方が悪い。

発達障害があると、繰り返しの嫌がらせでその辺が分からなくなったりするんじゃないかな?と感じます。

虐める→謝る→許すみたいな、1セットの指導は、もしかしたら、Sくんに、「謝れば虐めていいんだ!」と間違った情報を刷り込んでしまっているかもしれないとも思います。

悪い事は悪い、と、私は教えたい。

だから、虐められても悪いのはSくんじゃないし、許せない気持ちがあるのなら無理に許さなくていいし、やり返したい気持ちが湧いたらママに話して欲しいと話しました……。

つづく。

第231話「どうしてあの子は虐めるのかな?」 【2017年3月】

Sくんのこと

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あの子の目は、本当に悲しい目でした。虐めているお子さんの中に、「多大なストレスがあるんだろう」と私は思います。きっと辛い何かを背負っている。うまくそれを処理できずに、弱い奴を標的に、虐めを繰り返してしまう。

だからと言って、Sくんに、「許してやれ」とは言いません。

ただ、私の子供ではないからすぐに救ってやれないし、個人情報だから、何がどうなってるか一切分からない。原因が家庭にあるのか、何かお稽古事にあるのか、学校にあるのか、私には分からない。でも、明らかなストレスが見えます。きっと、先生達にも見えているはず。お父さんやお母さんにも見えているはず。他力本願で申し訳ないけど、誰かあの子を早く救ってやって欲しい。虐めなんかしなくても、気持ち良く暮らせるようにしてやって欲しい、と、教頭先生には話しました……。

つづく。

第230話「熊本での出来事を振り返る」【2017年3月】

Sくんのこと

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Sくん:「ママにあんな事言った◯◯を、俺は許さなきゃいけないんやろか?学校には他に友達もいるし、行きたいと思うけど、学校へ行ったら、きっと、先生の前で◯◯が俺に謝って、俺は◯◯を許さなきゃならない。なんかおかしい。こんなの、絶対におかしい。」

私がみんなの前で攻撃される、こんな事は過去にもありました。熊本の保育園で、「障害者でも健常者と同様にPTAするのが当たり前トラブル」からの「待機児童が多い地区での、障害理由で保育園利用を許さないトラブル」に発展しました。

小さなSくん:「ママはよく頑張ったよ。何も悪くないよ。ぼくはママとパパとAくんがいたら、他には何もいらないよ。だから、ここからお引っ越しをしよう。」

あの時一瞬、Sくんがしっかりし過ぎていて、本当に障害があるのかと耳を疑いました。

クリニックの先生:「Sくんはとても優しい子なのよね。だから、今、この状況で学校へは行けない。せっかく成長の兆しがあっていい時期に、学校へ行けない事はほんとに惜しいんだけれど……。」

若い時の苦労は買ってでもさせろ……とは言うけれど。保育園で虐められて逃げるように引越して、小学校でもやられて、もう不登校が2回目。苦労するには若すぎませんか……。

学校側には、「通級と育成への逆交流のみの登校」で調整をお願いしています。つまり、長きに渡る虐め加害者とSくんとを接触させない方法です。

学校へ行きたい、と、学校へ行けない、の狭間にいるSくんを救う方法は必ずあるはずです。また…引越し、とかね。弟Aくんが年長になるので、そのタイミングも計らいながら、良い道を選択して行きたいと思っています……。

つづく。

第229話「不登校支援って?」【2017年3月】

Sくんのこと

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学校から「明日は学校来れますか?」の電話。えらい受け身やなぁ…。ほんまにこの状況分かってないないのかな?

虐めの問題解決しないまま学校へ行っても、Sくんに二次障害出るだけだから。。去年と比べたら、電話あるだけまだマシなんかな?

毎日、虐められる→先生に言う→先生が虐めっ子を指導する→虐めっ子がSくんに謝る→先生がSくんに許すように促す。そしてまた、虐められる……の繰り返し。

虐めっ子を良い方へ導かなきゃ、問題解決にならないし、このままじゃ、虐められて学校へ行けない方が「過剰反応」みたいな、ね?

虐められる事に「慣れろ」って事なんかな?って、対策打たずに、「明日は学校来れますか?」って聞かれると感じてしまう。あとは責任回避なのかな……。

不登校支援ってなんだろな。本気でSくんを助けてくれる人、いるのかな?そう感じるから、余計に、学校へ行かせるのが不安なんですよ、先生……。

つづく。

第228話「代読としての読み聞かせ」【2017年3月】

Sくんのこと

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Sくんが9歳になって、代読としての読み聞かせを始めました。

幼少期、普通の親子がやるような読み聞かせを全くして来なかった我が家。そもそも本が決まらなかったり、読み始めるとページを次々めくったり、投げたり、破いたり。なかなか、読書というゾーンに入れませんでした。

一年半前の時点で、下は6歳半から上は14歳まで発達のばらつきがあったSくん。今も大人のような側面と、小さな子供のような側面とがあります。

精神年齢に合わせた本は、読み書き障害があるSくんが一人で読むには字が多過ぎるので、ちょうど、読み聞かせしてあげるといい感じです。

今は言葉がすっと脳や心に届くので、お互い、読み聞かせの時間を楽しむ事ができています。

ただ、足をぶらんぶらんしたり、ぴょんぴょん跳ねたり、床に転がったり、天井やあっちこっちを見たり、そんな感じではありますが。内容はしっかり聞いていて、聞き返すと、要点をまとめて話してくれます。

せっかくやって来た不登校期間、たくさん、本を読んであげたいと思います……。

つづく。

第227話「2回目の不登校」【2017年3月】

Sくんのこと

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不登校とは病気以外の理由で30日以上休んだ後に言われる言葉ですが、あえて言います。これは2回目の不登校です。

Sくんがお家にいる間、学習の機会を失うわけにはいかないので、今はこんな事に取り組んでいます。

自閉症の本の読み聞かせ
・中学入試のことわざと慣用句
・中学社会の白地図
・アプリで漢字、英語、ひっさん。
・絵を描く事、読書は自由。

勉強以外はお手伝いをしてもらっています。ゲーム、テレビ、iPadの動画は休み時間のみ。

前向きにこの期間を利用しているので、あまり残念な気分にはなっていません。学校側は、学校へ行くこと前提の支援をされるかと思いますが、嫌がらせをする側の問題が解決しない限り、行っても、また傷付けられるだけです。また、虐められる→謝られる→許さなきゃならない、このシステムの繰り返しにも疑問を感じています。

通級や本人が行きたいという科目は連れて行きますが、絶対に学校に行かなきゃならない前提がまたSくんを苦しめるかもしれないので、毎朝、本人と相談です……。

つづく。

第226話「参観での出来事」【2017年3月】

ママのこと Sくんのこと

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二月、三年最後の参観での出来事。私が教室入って、先生が足の悪い私へ椅子を用意したら……。

Sくんを虐めている子供:「なんで椅子座るんですか!」
先生:「しんどい事情があるからです。」
Sくんを虐めている子供:「みんな立ってるのに!我慢しろや!」
先生:「人それぞれに事情があります。」
Sくんを虐めている子供:「なんやねん!椅子座んなや!」

そのお子さんは、ずーーーっと、私に向かって言い続けていました。青い顔をして、人形のような表情になるSくん。親の事を言われ続けて、どんな気持ちだったでしょうか。

結局、参観前半はずっと私が椅子に座る事について大声で言い続け、立ち歩いて扉をバーンと閉めたり開けたり、席の離れたSくんに向かって物を投げたりしていました。

発達障害のあるSくんは「人の気持ちを考えて行動しなさい」と、SSTに取り組んだり、様々な書籍にあるやり方を実践したりしています。学校も、病院も、私も、本人も、本気で取り組み始めた最中、健常のお子さんがこんなんで、私は胸の奥に苦い泥みたいな感覚を覚えました。

このお子さんのお母さんは、PTAの件で、お子さんと同様に、「みんなと同じにやれ!」「病気でできないとかずるい!」と言い続けた人でした。蛙の親は蛙です。

PTAについて、私は、何もしないとは言っていませんでした。「できる事をやらせてください、できる事は、書類を作ったり新聞やポスターを作る事です」と、”合理的配慮”を求めていました。

内部疾患だから障害が目に見えない、だから、健常のお母さん方は納得がいかない、だから、証拠を配れ、病気の詳細を発表しろ、そんな流れの最後に行き着いたのが、「PTA免除」でした。正直なところ、みんな、合理的配慮するより、免除にしてしまった方が楽だったんです。

しかし、私は免除にはなったけれど、散々な障害者差別を受けたし、人権を侵害されたし、Sくんは今もこうして攻撃されているわけです。Sくんに障害があって、Sくんのお母さんにも障害があって、それを子供が、「子供だから許される」と叩きまくるこんな環境に、Sくんが通う必要はもうないと思いました。

参観の帰り道、Sくんが言いました。

Sくん:「あの子は何も変わらないねん。どんどん酷くなる。ぼくが学校行きたくない理由、ママはよく分かってると思うけど、今日、ママはぼくと同じ気持ちになったよね。」

というわけで、実は再び不登校です。

一年前とは違って、Sくんはふとんから一歩も出られない状態になりました。

一年前は不登校のまま春休みに入って、二年の担任の先生が虐めの記憶を失って、有耶無耶にしはったから、向こうからの謝罪もないままの三年スタートでした。今回は参観の中で、先生が見ている前での出来事、どう対処しはるのか、今後を見極めないとならないです。

とりあえず、Sくん、つらい三年生をお疲れ様でした。別に学校行かなくても大丈夫だし、たまにはママと勉強してくれたら嬉しいな。アプリでもいいし、動物やことわざや地図の勉強でもいいし、絵でも、粘土でも、何でもいい。ママと勉強しながら、今は心を休めて欲しいと思いました……。

つづく。