かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第5話「Sくん、熊本の発達障害の専門医院へ」【2013年2月】

透き通る空、寒い朝でした。今から知らない場所へ行くのに、ちっともワクワクしない…。自宅から1時間くらい車で走った山の先に、紹介された発達障害の専門医院はありました。自宅から遠くて生活圏内でないところを紹介されて良かった、内心そう思っていました。偏見がこわかったからです。と、同時に、自らの内面の偏見にも出会ってしまいました。

専門医院は静かな佇まいで、私を少し緊張させました。私とは対照的に、Sくんは初めての場所にワクワクした目をして、初めて出会うおもちゃを次から次から棚から出して、どうやらそこが気に入ったようでした。

診察室に通されてから、自宅で書いてきた問診票を渡し、先生はSくんの様子を観察していました。それから私からいくつか先生に質問をしましたが、先生からは、「診断を急がない方がいい事」、「親が見る目を変えていく努力をする事」についてお話がありました。

正直、半分以上何の話か分からず、知識の足りなさを痛感するばかりでした……。

つづく。