読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第6話「Sくん、1回目のK式発達検査(熊本の発達障害の専門医院にて)」【2013年3月】

曇り。上着に何を着るか迷う季節になりました。二回目の診察はK式発達検査でした。

Sくんは何のことやら分からない表情でしたが、検査の先生の事を大変気に入り、一方的に空想とレゴの話をしていました。私は同席して、黙ってそんな様子を見ていました。

簡単な積み木の検査やイラストを見せる検査、記憶や問いかけに対する反応を見る検査をしてくださっている間中、Sくんはおしゃべりが止まらず、楽しそうに足をブラブラしていました。特に、先生がお城のように積み上げた積み木を再現する検査に、能力を発揮して、見ていて『凄いな…』と感心させられました。

退室後、しばらくしてから結果が出て、やはり、発達にばらつきがあり、その幅は、下が2歳〜上は7歳、でも平均すると3歳半くらいで、Sくんは5歳なので、みんなより遅れているという結果でした。

結果は、「思っていた様子が数値化されただけ」という感じで驚きはありませんでした。子供ってみんな得手不得手があって、よくできる事、あまりできない事があって当たり前じゃないの?と思っていたので、先生に聞いてみました。

先生:「本人がそれで困っているかどうかが重要ですよ」

私がSくんはそんな風に見えないと話したら、「お母さん、まだまだ勉強が足りませんよ」と言われてしまい、また、反省しました。……専門医院への通院は、反省の繰り返しでした。胸が詰まるような想いで、私はすがるように何冊も発達障害の本を読みました。

また、療育の必要性についても話がありましたが、「熊本で他にもたくさん待っている人がいて、早くて夏くらいにならないと療育へ通えない」という話でした。私は、「他にもたくさん待っている人がいるんだ!」と前向きになった事を今でもよく覚えています……。

つづく。