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かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第12話「Sくん、引っ越し前に、京都の発達障害の専門クリニックへ」【2013年10月】

秋でも熊本はまだまだ暑い日が続いていました。夏の空の色です。それが、マンションの契約や病院探し、療育探しの為に京都へ来ると、しっかり秋。肌寒く、空は秋の空の色をしていました。移動中、どこまでが夏空で、どこからが秋空なのか、不思議に感じて見上げていました。

いくつか本を読んだ中で、2冊の本に出会いました。その作者の先生が京都に小児リハビリテーションのクリニック(発達障害を専門に診る個人クリニック)を開院されていると知り、訪ねてみたいと思いました。

熊本で通院していた専門医院からは、「京都の児童相談所に付属している診療所と京大にはカルテを作った方がいい」と言われましたが、引っ越し前に電話をしてみた時点で、「児童相談所は就学前になるべく早く対応する」、「京大は三年待ち」でした。

本で読んだクリニックに電話をしてみたらそこも「待ち時間がだいぶある、でも、たまたまキャンセルが出たら電話をします。」との事で、たまたま運良く、京都へ里帰りしていた時に初診を受ける事ができました。

慣れ親しんだ京都の街の、新しくできたメディカルモールの中にクリニックはありました。一階に喫茶店があり、ここも一見それとは分からない雰囲気でした。

弟Aくんは京都の親戚に預け、Sくんと二人、初めて訪れたクリニックで、先生は持参した問診票と紹介状に目を通しながら、しばらくSくんの様子を見ていました。

先生:「自閉症スペクトラムと…ADHDの併発ね。自閉症の方が強いわ。」

あっさり傾向を言われて驚く私。熊本では長い間、何らかの発達障害という事しか伝えられていなかったからです。

それから、作業療法(OT)を始めてみましょうという話と、コンサータ服用の話、就学までに同じクリニック内の心理の先生に診てもらうように言われました。
(この時、こちらで検査をしなかったのは、熊本でウィスクを受ける予定だったのと、引っ越し後に京都の児童相談所でK式を受ける事になっていたからです。)

あと、「1日1つ、Sくんのいいところをノートに書きましょう」という話もありましたが……先生ごめんなさい、始めは頑張っていたのに、その後、いつの間にか私は書く事を止めてしまいました……。
(ちなみに、後に、弟Aくんもここへ通うようになります。)

つづく。