かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第16話「京都の保育園でお友達ができたSくん、バンバーン!と、なんでやねーん!の力」【2014年1月〜3月】

北風なんてヘッチャラ。半ズボンの制服で登園し、保育園では半袖保育で遊びまわる、元気いっぱいに二人は歩いてすぐの保育園へ通うようになりました。Sくんは少人数の年長クラスへ、弟Aくんは少人数の1歳児クラスへ。一緒に通い始めたせいか弟Aくんは泣く事もなく、すぐに慣らし保育が終わり、朝から夕方まで保育園生活をするようになりました。

新しい環境へ、4月や5月、変化の時にいつもは体調を崩すSくんでしたが、この変化には体調を崩す事もなく、優しい先生達に囲まれて穏やかに楽しく過ごしていました。送り迎えは、私の妹と母(京都のばぁば)が近くにいて手伝ってくれていました。

ある日の事、保育園から帰ってきたSくんが弾んだ声で言いました。

Sくん:「ママ!ぼく、お友達ができたんだ!初めは何を話したらいいか分からなかったけど、一人でレゴの町を作って、バンバーン!って警察ごっこをしてたら!スゴイよ!ぼくが指から撃った見えない弾が、お友達に当たったみたいで、”う!”って言って倒れるねん!面白くって、他の子にも向けたら、みんな、”う!”って言って倒れるねん!スゴイやろ〜?!」

嬉しそうに話すSくんがたった二週間で関西弁になっている事に驚き、撃たれたら死ぬという関西あるあるがお友達ができるきっかけになったと分かり、また嬉しくなりました。

それから、またある日の事。今度は、保育園のお友達から、「なんでやねーん!」を習ってきたと言うのです。話が分からなかったり、遊び方が分からなかったり、ノリが分からなかったら、とりあえず”なんでやねーん!”って言っておけば”ウケる!”と言うのです。また、関西あるあるだな〜と思いながら、そうやって、Sくんの、おっとりした不思議な雰囲気も、だんだんクラスメイトに受け入れられていると感じました。
(また、お母さん達も穏やかで優しい方達ばかりで、学校や地域の事をたくさん教えてくださいました。私にとっても、とてもいいクラスでした。)

2月の発表会も、みんながゆっくりできる内容で、Sくんにもちゃんと役割があって、参加していました。先生に感謝、クラスメイトに感謝する中で、あとから、他にも同じような様子のお子さんがいた事を知ります。障害があるかないかはあまり関係ないと話しておられた園長先生の話も思い出しました。3ヶ月だけでしたが、Sくんにはとても合っている保育園に通えて良かった!お友達ができて良かった!2月のお誕生日会も、卒園式も、パニックになる事なく無事に終える事ができました。『このまま小学校でもうまく行ってくれたらいいなぁ』、私は心から願っていました……。

つづく。