かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第23話「Sくん、知らなかった!特別児童扶養手当」【2014年3月】

桜の蕾が空に向かって膨らみ始めました。様々な検査や手続きを猛スピードでこなす中で、特別児童扶養手当について、京都へ来て初めてちゃんとした説明を受けました。
(熊本にいた時はその言葉すら知らず、誰にも教えられずに過ごしてきてしまいました。)

療育手帳身体障害者手帳もそうですが、様々なサービスの利用が可能になり、中には、付き添いまで二人分無料になったり半額になったりする事もあります。特別児童扶養手当も、ある一定額の支給があり、いただけるものはいただいていいのだと判断して、私は手続きを進めました。
(※パパやママの所得による制限あり。)

様々な考え方があるとは思いますが、障害児を育てるには、人には言えない費用がかかる事があります。

例えば、物は壊されてしまう…。家電や家財、修理や買い直し費用が高く付く物を、故意ではなく壊してしまう事がありました。

また、怪我も絶えません。我が家のかいじゅう兄弟はなかなかなレベルの喧嘩をするのです。割って止めに入った私が怪我をした事もありました。

通院も人より多く、行き帰りの電車を嫌がって長距離タクシーに乗ったりする事もありました。

”お得だね!ラッキーやん!”と言われてしまいますが、とんとん。我が家では丁度使ってなくなる感覚でした。

「どうしてママやぼくは、地下鉄代払わなくていいの?」と聞いてくるSくんには、「京都市が代わりに支払ってくれているんだよ。病気があっても家の中にずっといないで、電車やバスに乗って外へ行く事を応援します!って京都市が言ってくれているんだよ。」と説明しました。

応援や支援を当たり前だなんて思う気持ちはありません。でも、いろんな嫌な想いをする事がある時に、「いいや、違う、私は応援されて生きているんだ!」と私は思えるのです。様々な支援を糧に、私達はこれからも強く生きようと思うのでした……。

つづく。