かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第29話「Sくんと、怒ると叱るの違いが分からない先生」【2014年5月〜7月】

「怒るは自分の感情をぶつける事、叱るは相手を良い方向へ導く事。」私がこれを担任の先生に、個人懇談で話す事になるとは……。

先生だってプライドがある、だから、そのプライドを傷付けないように、なるべくウルサイ親だと思われないように、良好な関係を築きたいと私は願っていました。

毎日Sくんのちょっとした失敗やクラスのヤンチャくん達に対して、担任の先生は怒鳴り続けました。Sくんが先生から怒られ過ぎて泣きながらヘルパーさんと帰って来たこともありました。先生には、Sくんの症状は伝えていたはずです。Sくんが何か人と違う事をしてしまった時、遅れていた時、ボーっとしていた時には、声かけをお願いしていたはずですが、先生は「怒れば普通に出来るようになる」と思っていたようなのです。

悪い事は悪いと教えてやって欲しい、正しい方へ子供達を導いてやって欲しいという想いはありましたが、大人の怒りが大き過ぎると、子供は萎縮したり、魂が抜けたような目になってしまいます。夏休み前、下校したSくんがソファーに座り込み、「はぁー……」っと深く溜息をついていた事を私は今でもよく覚えています。

個人面談で私は先生に尋ねました。

私:「先生、怒ると叱るの違いってなんだと思いますか?」

担任の先生:「さぁ…同じじゃないですか。」

私:「違いますよ。怒るは自分の感情をぶつける事、叱るは相手を良い方向へ導く事。私も子供の行動にイライラしてしまう事がよくあります。けれで、ぐっとこらえて、ゆっくり話しかけるようにしています。それでも思わずキツく言ってしまった時には、その日中に子供に謝るようにしています。先生、怒らずに、子供達を叱るようにしてください。よろしくお願いします……。」

つづく。