かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第32話「ママと宿題をするSくんの夏休み、学力挽回の巻」【2014年7〜8月】

京都の夏と熊本の夏、どっちがより暑かっただろうか?熊本の空の方が青さが青く、空が近い感じがしていた事を思い出しました。京都へ帰って来てから8ヶ月が過ぎようとしていました。

少人数だけど学級崩壊しているクラスにいて、担任の先生も校長先生も分からず屋……。Sくんの学力はみんなより1項目分、遅れるようになっていました。

算数は足し算や時計が微妙なまま。なんとか、ひらがなは覚え、カタカナが微妙なまま夏休みへ。宿題はみんなと同じなので、夏休み中に追いつかなければなりませんでした。
(今の小学校はゆとりの反動で宿題はガッツリ、親が添削とお直しまでして提出します。)

教科書を一からやり直して、丁寧に分からないところを教えました。Sくんは大変頑張っていましたが、時計だけは「目盛りが見えない」と言い、難航しました。
(後に眼球コントロールが効かず、本当に目で細かい所を追えていなかった事が分かる。)

夏休みは本当にずっと付きっきりでした。熊本の保育園時代、不登園の頃を思い出しました。あの時は粘土をしたり、絵を描いたりして楽しく過ごしていたな……。今は小学生で遊ぶ暇も無い、本当に大変だな……。

そんな私の心を見透かしたようにSくんが言いました。

Sくん:「昔を思い出すなぁ!でも、もう熊本の保育園の事、なんも覚えてないねん。その前に京都にずっといて旭斗が生まれたのや、その時の保育園(一時保育)の事は覚えてるねんけど!」

そうなんだ……。嫌な記憶だから忘れちゃったのかな?だったらこの一年生のクラスの事も忘れちゃうかな?ちょっと複雑な心境になりました……。

つづく。