かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第37話「Sくんの為に、児童相談所でのケース会議」【2014年10月】

空が赤く染まる頃、児童相談所で、Sくんの為に「ケース会議」が開かれました。出席者は、校長先生、担任、副担任、児相の担当医(以後、ドクター)、役所のケースワーカーさん、ヘルパーさん達のケアマネさん、そして私です。

まず、校長先生は入ってくるや否や「こんな所に呼ばれるなんて心外だ!」と怒り出しました。「呼ばれる理由があるんです」とドクターに言われ、会議は始まりました。

まずは入学から今までに起きた出来事を。支援は無く、迷惑をかけないからと放ったらかしにされ、担任はコンサータの副作用があるSくんに給食を無理矢理食べさせたり、繰り返し怒鳴ったりしたと、私が話しました。

校長先生は「自分は知らなかった」と言い、担任は「良かれと思ってやっていた」と言いました。「怒る口調や、余計なワードを言いすぎる事は効果的でない」とドクターから言われると、担任は「だったら、私、もう授業中、何も話しません!」と言い出しました。また、「コンサータをクラスのヤンチャな児童全員に飲ませたい」と言い放ちました。

校長:「Sくんは発達障害には見えない。こちらも迷惑をかけられていないから、支援する意味などないと思ってます。」

ドクターが語気を強めて、「二人の医師が診断をして、学校側に対して配慮をお願いしてきた、それを覆すのか」と言いました。私も繰り返し話してきたのに、先生方は支援の意味を捉え間違えていると訴えました。すると校長先生が立ち上がり私に指を指して言いました。

校長:「おまえ!何様や!障害児の親ってもんはなぁ、もっと大人しくしてるもんや!何様のつもりで、物言ってるんや!」

ドクター、ケースワーカーさん、ケアマネさんに、一瞬、電気が走ったようになりました。化けの皮が剥がれたと私は思いました。

私:「私は、あえて言えば、お母さんです。ただのお母さんです。校長である立場の方が、そんな発言をされるとは思いもしませんでした。」

それから、ドクターとケースワーカーさんが私達親子の為に言い返してくださいました。校長は激怒したまま謝りませんでした。そして、校長は「全責任はこの担任一人にあるから、担任を処分してくれ」と言い、ケースワーカーさんからそんな上司はおかしいと指摘を受けていました。副担任はずっと下を向いて黙ったままでした。

最後に、ドクターが個別指導計画書について尋ねました。

校長:「上から作るようには言われてますけど、今まで作らせた事もないし、これから作る予定もない。あんなん、作成する意味ありますか?!」

夜。2時間に及ぶケース会議は決着が付かないまま終わりましたが(Sくんにヘルパーさんを付けて待合室に待たせていた。弟Aくんは保育園の延長保育)、学校側には個別指導計画書の作成を依頼して、児相に提出してもらう事にしました。ドクターが「これが始まりです、絶対に逃しません。」と言っていたのが印象的でした……。

つづく。