かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第38話「Sくん、集団登校の問題、ありがとうお兄ちゃん」【2014年11月】

朝日の明るい朝でも曇りの朝でも雨の日でも、ずっとSくんは暗い面持ちで朝の支度をしていました。クラスメイトとのやり取りや学力面以外に、Sくんには集団登校の問題もありました。

Sくんの集団登校班は人数が少なく、いつも15人くらいでした。が、始めから、高学年女子が走るという状態になっていました。100mくらい先に先頭がいて、バラバラで、最後がSくんでした。高学年女子が「Sくん、遅い!走れ!」と繰り返し言い、Sくんは学校へ行くのを嫌がるようになっていました。

学校側に繰り返し、集団登校の指導をお願いしましたが、「登下校は学校の管轄下ではない」「そんなに心配ならお母さんが毎日付き添いしたらいい」と言われてしまいました。私には重度の障害があって、それは無理です、と、何度も何度も話しました。

唯一、優しい班長さんのお兄ちゃんがいて、いつも手をつないでゆっくり歩いてくれた事が救いでした。「あの子が卒業してしまったら、集団登校での通学は難しいのではないか」ヘルパーさん達からもこんな報告が上がっていました。
(お兄ちゃんが卒業してからしばらくして、Sくんは集団登校班から離脱する事になる…)

一年生の間は六年生のお兄ちゃんのおかげで、集団登校班に入って、ヘルパーさんも付き添われて、通学する事ができました。本当にありがとうございました……。

つづく。