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かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第46話「かいじゅう兄弟」【2015年4月】

雲の上から、こんな我が家の様子を見て、母はお腹を抱えて笑っているでしょうか……。

飛んでぶら下がるので、カーテンが破れて、カーテンレールが本体ごと壁から取れました。扇風機も投げるのであちこち欠けていました。前のiPadも投げて壊してしまいました。リモコンや硬いもので叩くので、ドアも壁も床も机も傷だらけでした。リモコンも割れました。DSもwiiUのコントローラーも投げるので調子が悪いです。

我が家には、かいじゅうが2匹もいます。

家電や物が壊れるのも困りますが、兄弟喧嘩もまた激しくて困りました。弟AくんがSくんの腕を引っ張って、肩が脱臼した事もありました(二人とも元々抜けやすい)。なるべく怪我をさせないように止めに入って、私が怪我をする事はよくありました。度々、病院へ走りました。

叫び声も凄いです。マンションの住人からいつ苦情が来るか、いつ児相に通報されるかと思っていました。怒らずに叱らなあかんと心で思っていても、気がつけば揉みくちゃになって、私は怒鳴っていました。二人は片付けもできないのでおもちゃが家中に散乱。…荒れ果てるお家へ、仕事でクタクタのパパが帰って来て、更に怒鳴りました。

食事も大変でした。Sくんはマイペース、弟Aくんはガツガツモリモリ。しかもパパも好き嫌いが激しくありました。それぞれ食べる物の種類も違えば、速さも違う。そして、ビックリする程よくこぼしました。毎食後に掃除。味噌汁と牛乳を毎日、拭いたと思ったらもう一人がこぼす…みたいな繰り返しでした。

だんだん怒る気力もなくなって、とりあえず早く片付けよう、とりあえず怪我さえしなければOK、壊れたものは買い直そうと、自分の中の基準を下げました。

「二人は…まだ、かいじゅう時代やねん。だから、健常の子と同じようにすぐにはならないねん。死なずに生きていたらOKくらいに思ってて…。」

自分は納得しても、パパを説得するのには苦労しました。パパは綺麗好きで、リビングにおもちゃ一つ無いのが理想だったので…。頑として、かいじゅう兄弟の散らかしと破壊を許しませんでした。(私も許してたわけではない。)

もしかしたら、パパは、まだ、かいじゅう兄弟の障害を受け入れられていないのかもしれないと思いました……。

つづく。