かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第50話「レアケースに生きてみて」【2015年5月】

世の中には、”障害者のくせに子供産んだのはあなたでしょ!苦労しようが知らない!自業自得だ!”という人や、手当や障害者のサービス、ヘルパーさんを利用している事を羨んだり妬んだりする人がいます。(我が家は私が重度身体障害者で、二人の子供には発達障害があります。)

例えば、お風呂入れや保育園の送り迎えも、我が家の子供達はきっと、ヘルパーさんではなくママが迎えに来たらいいなぁ…、ママとお風呂に入りたいなぁ…、と思っていたと思います。

私達はヘルパーさんに助けてもらわなければ生きていけません。けれど、4業者(我が家担当は20人くらいいる)分のシフト表みたいな依頼書を作ったり、毎日時間割のように代わる代わる他人が家に出入りするストレスはありました。

障害者手帳貸してよ!」「ヘルパー、PTAにまわして!」とか、逆に「制度なんか使わずに自力で頑張って!」なんて言われると複雑な気持ちになりました。私も選べるなら、最初から健常の方が良かったです。もしも私が……

「いいよな〜五体満足生まれて、子供も健常で。その手足や身体、私に貸して!」
(※そんな風に思った事はないです)

なんて言ったらみんなドン引きするだろうに、逆は……。

健常である事が当たり前過ぎて、有り難く感じる事もないのでしょうか。健常である事、普通である事は、最初から持ち合わせてないか、失ってからしか、大切だと分からないものなのでしょうか。

レアケースに生きてみて。障害があろうが無かろうが、ありがとうの心を忘れてはいけないと感じています。既に持っているだけで十分有難い、そう思えたら、妬む事も恨む事も今よりぐっと減ると思うのです……。

つづく。