かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第51話「集団登校から離脱すると決めたSくん」【2015年5月】

春が終わろうとしています。雲におばあちゃんがいると言いながら、悲しい瞳でSくんは空を見上げていました。

Sくんが二年生になって、優しかった班長のお兄ちゃんは中学校へ行きました。すると、Sくんがいる集団登校班は、高学年女子を先頭に、みんな走るようになってしまいました。

Sくんは置いていかれるか、走れと言われるか、無理して走って転倒するか。危ないよ!ゆっくり歩いて!ヘルパーさんが注意しても、先生ではないので誰も言う事を聞きませんでした。

そこで、二年生の担任の先生(一年生の時の副担任の男の先生)に相談しました。が、先生による指導がある時だけ良くなり、またいなくなると集団登校班は走り出していました。

この繰り返しの末に、Sくんは、集団登校で通学する事をやめる決心をしました。

自分で決めた事だし、確かに走り続ける集団登校班より、一定のテンポでヘルパーさんと通ってくれた方が安全だと思い、担任の先生には、集団登校班から離脱する事を伝えました。
(後に。その事を知らなかった校長先生からSくんが注意を受ける事態が起きます。)

たかが集団登校、されど集団登校。本当は、他学年同士が仲良く並んで歩いて行ってくれたら良かったのにな…。メンバーにもよりけりですが、目前の小さなトラブルもなかなか修正できない難しさがあったのでした……。

つづく。