かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第58話「Sくん、週1回、LD等通級教室の利用開始」【2015年9月】

やっとこの日がきました!他校から週1回、LD等通級教室の先生が来てくれるようになりました。こちらは、Sくんのレベルに合った個別指導で、Sくんは毎週金曜日の5限目に隣の空き教室へ行って勉強していました。Sくんはこの時間が大好きでした!

授業開始までには何回か先生が視察に来てくださったり、面談(顔合わせ)もありました。視察では、普段のSくんの生活の困りを探してくださいました。掃除時間もほうきの使い方が分からない様子だったそうで、使い方をゆっくり教えたという話も聞きました。

授業内は、一つ一つの課題は短く、1つの授業の中で5、6課題していました。タイムタイマーを使うとなんとか切り替えできるようでした。時計、かけ算、マスコピー、スゴロク、カタカナの練習などをしていて、iPadのアプリでかけ算や地図の勉強もしていました。毎度、勉強の様子はファイルでいただいて、先生からのコメント付きで、様子がよく分かりました。

特に私が感動したのは、カタカナの練習でした。その頃Sくんが仮面ライダーにハマっていたので、先生は毎週、過去の仮面ライダーの写真を5つはったプリントを作って来てくださって、それでSくんは大喜びしていました。

優しく否定しない声かけや、Sくんが切り替えできない時に焦らせずに待っていてくださる雰囲気が、ずっと普通学級でもまれてきたSくんにとっては心地よかったのだと思いました。何より先生との相性が抜群でした。

個別で、Sくんのレベルや困りに合わせていて、Sくん自身がこんなに喜んで勉強するなら、もっとこの時間を増やして欲しい!と感じました……。

(制度上、普通学級に所属して、学習障害がある事が条件。時間は週8時間まで受けられる事となっているが、教員の人員不足で、週1時間受けられるだけでもラッキーだという事でした。全国にSくんのような困りを抱えた子供達がまだまだ3万人近くいるそうです。うち、LD等通級教室を利用できているのは、たった5パーセントだそうです。)

つづく。