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かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第59話「Sくん、眼球コントロールの問題」【2015年9月】

Sくんを側から見ていると、よく、どこを見ているのか分からない時がありました。机の上にある消しゴムが見えない事がよくありました。だから、空を指差して、”あの雲が面白い形だよ”とSくんに伝えたくても伝わらず、別のSくんが見つけた面白い形の雲の話になったりしていました。

LD等通級教室の先生から、Sくんの眼球コントロールについて指摘を受けました。私も気にかかっていたので、病院の先生に相談して、発達障害専門の眼科へ紹介状をもらう事にしました。

Sくんはまだ一人で外出する事がありませんでした。なぜなら、”まるで見えていないかのように”、車が来ているのに車道へ飛び出す事がたびたびあったからです。学校でも、ノートをとるのに時間がかかったり、教科書を読む時に行を飛ばしてしまったりしていました。視覚優位で目で見て覚える力があるのに、見るべきものを捉えられていない時があるように感じていました。

様々な要素が絡み合って今のSくんの困りが生じている、色々な事が分かるたびに心配な気持ちになりましたが、時も、進む方向も前しかありません。一つずつ見つけては丁寧に解決していく、その繰り返しなのでした……。

つづく。