かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第66話「集団登校問題、二番目の校長先生とSくんの会話」【2015年11月】

もうすぐ冬です。Sくんは集団登校班から離脱したままでした。集団登校班は全員走ってバラバラになっていたからです。高学年から走れと言われる事も負担で、Sくんはヘルパーさんと二人でマイペースに歩いて登校していました。

さて、ある日の事です。Sくんがみんなより少し遅れて登校すると、門の所に立っていた校長先生(二番目)が言いました。

校長:「Sくんは、どうして集団登校班で来ないのかな?」
Sくん:「集団登校班が走って危ないので、ぼくは集団登校班で学校へ行くのをやめました。」
校長:「集団登校班で学校へ来るのが決まりです。明日からは必ず集団登校班で登校しなさいね。」
Sくん:「集団登校班は走ってバラバラで、高学年女子はぼくにも走れと言います。ぼくは危険な集団登校班で学校へ行くのをやめました。」
校長:「ルールはルールです!明日からは必ず集団登校班で登校しなさい!」
Sくん:「ルールは分かっています。ぼくは走って危険な集団登校班から離れています。ぼくにはヘルパーさんが付いているから安全ですし、ぼくは遅刻しているわけではありません。」
校長:「ルールはルールです!!!」
Sくん:「ルールは分かっています。ルールは守った方がいいですが、何か困った事があったら柔軟に変えていかなければなりません!だから、ぼくはルールは知っていますが、明日からも集団登校班とは離れて登校します!」
校長:「……!」

後から私が電話した時も校長先生はルールはルールと繰り返し言っていました……。

私:「そもそも、集団登校班の指導不足という問題があり、担任には以前から離脱して登校する許可をもらっていました。今さらこんなやりとりを正門前で他の児童がいる前で、Sくん本人と校長先生とでやって、不登校の兆しもあるのに、このまま不登校にでもなったらどうしてくれますか?」

それは知らなかった、すまなかった、と校長先生は謝られましたが、後日、担任の先生が校長先生から連絡不足だと指導されたようで……。

担任の先生:「学校会議でSくんの登校については話してあったんですよ…。だから、校長だけ知らないとかいう事はないはずなんですが…。ぼくが伝えていないって怒られてしまいました…。」

なんだかなぁ……。後日校長先生はSくん本人にも謝ったそうです。

Sくんが自分ではっきり会話ができるようになったんだなと感心しつつ、相手が校長先生でも物怖じせず言ってしまう所に、私は少し不安を感じたのでした……。

つづく。