かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第75話「ハンカチ方式、できる事を楽しく伸ばそう」【2016年2月】

学校でうまくいっていない事を知っているのに、朝、”いってらっしゃい”と送り出す私。複雑な心境です。逆交流もどういうわけか全くありませんでした。

私に出来る事は、Sくんが好きなレゴやお絵描きを一緒にするくらいで。帰ってから宿題をして、それからSくんは絵を描いていました。ゲームやiPadも好きでしたが、やっぱり絵を描く方が穏やかな表情になっていました。

発達検査でも、私はできない方ばかり気付いていて、Sくんのできる事に目が向いていないと感じていました。昔の私がそうであったように、できる事を楽しく伸ばせば、他もついて来るんじゃないか…それが私の微かな望みでした。

「ハンカチの端っこを一つ引っ張れば、他も付いて来る。」これを教えてくれたのは、私のピアノの先生でした。とても厳しかったし、私のピアノはヘタクソだったし、それでも2歳から16歳まで続けたのは、先生がいろんなピアノ以外の事も教えてくれたからでした。

疲れた目で、重いランドセルを背負って、集団登校班が出るのを見送ってから出発するSくん……。帰ると暴れて泣き叫んだりしました。

不登校になるのは時間の問題かな……と、私は予感していました……。

つづく。