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かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第77話「メガネの話、ツールを使う事はズルなのか」【2016年2月】

小学校では育成学級の先生が定期的にすべての学年を回り、人と違う人がいてもいいんだよという話をしていると聞きました。その時はメガネの話をするそうで、目が見えにくい人がメガネをかけるのはズルじゃないよね?という話から学年別に話を展開するとの事でした。

クラスメイトにはSくんに障害があるという説明はしていませんでした。一部の仲良しのお母さん方だけ、私から話してある、そんな感じでした。Sくんが週に一度はLD等通級教室へ行くので、不思議に感じるお子さんもいたと思います。自分も行きたい!と無邪気に話すお子さんもいました。Sくんは宿題の量を減らしてもらっていましたが、それも、ずるい!というお子さんがほとんどでした。ずるいんじゃないよ、Sくんには脳に障害があって……なんて話を二年生に話して理解できるとも思えず。学校でSくんはどんな気持ちで、クラスメイトの中でどんな風に過ごしているんだろうか…。心配でした。

デジタルツールの導入を視野に、Sくんの特別支援をお願いしていましたが、普通学級でそれは無理だという事で(特に荒れてるし…)、具体的な支援はされないまま。育成学級への逆交流もほとんどないまま。LD専用のひっさんノートや支援の方法を伝えてみても、「ご家庭でやってください」という返事が返ってきてしまいました。週1のLD等通級教室以外は、なんだか学校へ無駄な時間を過ごしに行かせているような気持ちにさせられていました。

目に見えない障害への理解、支援がズルではないという説明は、子供でも、大人でも、難しい。Sくんはクラスメイトの中で、私はPTAの中で。苦しむ事が当たり前のようになっている世の中に、私はだんだん嫌気がさしていました……。

つづく。