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かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第100話「Sくんの面談で。酷いな…と思うのは私だけ?」【2016年9月】

後期の個別指導計画書に向けて、小学校で面談を行いました。参加者は、校長先生、教頭先生、担任の先生、支援員の先生、LD等通級教室の先生、以前からいる方の育成学級の先生、障害者支援相談員さん、私の8人です。

まずは、私から、本人の願いと保護者の願いを伝えました。

本人の願いは、LD等通級教室が楽しい。図工が楽しい。音楽はきらい。毎日学校へ行くのがきつい。3-1にいたくない。ずっと育成学級にいたい(給食も掃除も…)。

保護者の願いは、学校では「まんべんなくできることが当たり前」ですが、Sくんの「与えられた才能」の方に目をあててもらえたら嬉しい。苦手な事はできるようになる「別の方法」を見つけてやって、苦手な事の底上げではなく「得意な能力を用いて苦手なことを補う方向」でお願いしたい。

気になっていたSSTソーシャルスキルトレーニング)は、LD等通級教室の先生が中心に話し合われました。支援員の先生が、Sくんの困りに対しての選択肢とその選択肢を選んだ結果をイラストで解説し始めてくれていました。自宅でも本を頼りに、Sくんの生活面で困りそうな事リストを作り、先生に渡して情報共有しました。

字を書く事がそろそろ限界なので、パソコン導入の話をして、それは前向きに進むことになりそうでした。

宿題については、得意と不得意を混ぜた形での工夫をし始めている話を聞きました。

育成学級への逆交流は1日3時間、支援員の先生による個別学習はタイミングによりけりで1時間程度(育成学級の逆交流へ支援員の先生が付き添うパターンもある)、あとは普通学級で過ごす事になりました。

Sくんが育成学級にばかり行きたがる理由が、学力面以外にあって、”クラスメイトからの嫌がらせが嫌だから育成へ行く”という問題の根本解決を求めましたが、「キツイ態度をとるお子さんにSくんの方が慣れて欲しい、周りはもう慣れている」との回答で残念な感じでした。

ここにいる限りSくんが嫌がらせに慣れる事はなく(慣れる必要もない)、指導も行き届かない現状に、納得がいきませんでした。また、周りのお子さんからの理解も「3年生だからまだ難しい」という事で、Sくんを取り巻く環境はまだまだ不安だらけ、Sくんには、”適切な行き先がない”と感じました。

成績表の算出についても聞きましたが、普通学級に所属する以上は普通学級の成績表しかなく、普通学級にいる間の評価は出るけれど、育成学級への逆交流に行っている分は空欄になるとの事でした。コメント欄に育成の先生からメッセージが書かれるとの事でした。

また、学習発表会を育成学級の方で出られないか聞いてみたところ、普通学級に所属する以上は普通学級で出るしかない、もしも育成学級の方で出たら”他の保護者が許さない”と言われました。意味不明です。以前からそうですが、他の保護者からの許しがないと特別支援できないような話がちらほら出て、Sくんの障害について皆さんに説明して欲しいというような圧力を感じました。まるで、私のPTA問題の時のようです。(障害がある為に配慮を求めたら、他の保護者が許さないと言い出した)

Sくんは、掃除も給食も育成学級へ行きたい希望を持っていましたが、それは実現しないようでした。良くとれば、これ以上普通学級から離れるとクラスメイトと疎遠になってしまう、悪くとれば、育成の先生が退職してノンウェルカム体制になってしまったという事。

やっと、Sくんの特別支援について具体的な話ができましたが、育成学級への逆交流は時間で区切る形に、Sくんが育成学級に行きたがる背景には普通学級での不和がある、普通学級の人でもなく、育成学級の人でもないような、行き場のない現状が浮き彫りになったのでした……。

つづく。