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かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第131話「二分脊椎症のママが赤ちゃんを産むという事。《1.妊娠前期(Sくん)》」【2007年6月】

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今日から数回に分けて、私の出産経験談をお話したいと思います。長文ですが、お付き合いください。

* * *

《1.妊娠前期(Sくん)》

Sくんは、薄グレーの太陽にキラキラと輝く雪が舞う朝に産まれました。Sくん誕生までには壮絶な妊娠期間がありました。2007年6月、嫁ぎ先の熊本で妊娠が分かりましたが、リスクの高い妊婦からの出産を病院側が拒み、妊娠が分かった時にそのまま人工妊娠中絶の手続きを進められそうになりました。

先生:「え?産むの?まず、ここじゃ産めないよ?熊本でこのケースでの出産あるかな?あと、ついでに言うと、子宮筋腫もあるよ。産めたとしても何もいい事ないよ。」

後で分かった事ですが、二分脊椎症のママからの出産例は九州では確認されておらず、そもそもの重度障害者の結婚も少ないそうです。その時は人工妊娠中絶については保留にして帰り、今までにお世話になった病院の先生達へ電話をしました。

泌尿器科の先生:「おめでとう!二分脊椎症のママから、関東で200例、関西なら星ヶ丘で100例、無事に出産してるから大丈夫だよ。関西の病院を紹介するから、安定期に入ったらすぐに診察へ行くようにね。」

脳神経外科の主治医:「おめでとう!二分脊椎症のママからの出産例は最近ではよくある事だし、大丈夫。病院なら見つかるよ。京都ならまず京大が断るわけがない。」

そういえば、熊本の病院では”おめでとう”と言われなかった事に気付きました。

障害があってもなくても、子を授かり、産み、育てたい気持ちは同じ。どんな大変な未来が待ち受けていようとも、支援が必要であろうとも、障害があったら子供を産めないだなんて、そんな事は絶対におかしい。産めたとしても何もいい事ない、はずがない。私は授かった命を大事に育てる決意をしました……。

つづく。