読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第143話「片付けられない女・捨てられない女」【2016年11月】

今日もご訪問頂きありがとうございます。読者登録をしてくださった方、ありがとうございます、ご縁があって嬉しいです。星をくださった方、ありがとうございます、更新の励みになります。皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

* * *

今はなんとか家を整頓して過ごしていますが、私は片付けられない女で、捨てられない女です。幼い頃は物が降り積もった部屋に暮らしていました。それが快適で、片付ける気も、整理して捨てる気もない私を、両親は「◯◯ちゃんは芸術家だから仕方がない。」と言っていました。片付けられない女は母になり、毎日、かいじゅう兄弟に「お片付けしよう」と言っています。内心、矛盾を感じながら、発達障害のあるかいじゅう兄弟が片付けしない理由も理解しつつ、「最低限は片付けよう!」と促しているのです。

かいじゅう兄弟との約束は、床が見えるように、収納棚にオモチャを片付けしたらOK。部屋の構造や棚を工夫した方がいいという事を熊本時代の療育の先生から聞いたり、Sくん、弟Aくんそれぞれが快適な方法で片付けできるように、箱や仕切りを色々探したりもしました。「二人は視覚能力が高く、片付けしなくてもどこに何があるか分かってるから自主的には片付けしない」という話もクリニックの先生から聞きました。
(この辺りは私が昔に片付けしなかった理由とは少し違っていて、私の場合は、「見えない所に収納してしまうと、その存在を忘れてしまう」ので、日常的に使う物や、明日の用意などは見えるように並べておかなければ、まったく記憶から消えてしまいます。)

Sくんは箱の中を整頓して入れたいタイプで、弟Aくんは容量オーバーに積み上げタイプです。片付けのスピードは弟Aくんが速く(積むだけ、詰めるだけだから)、Sくんはこだわりが強いのでゆっくりで、気がつけば、片付けをしていた事を忘れて遊び始めてしまっています。片付け中、何回か様子を見に言って声かけすればお片付けを完了できますが、最初の声かけから完了まで1時間はみておかなければなりません。

断捨離が流行って、”片付けや捨てる事ができない方がダメ”みたいに感じるようになりましたが、片付ける事、捨てる事は、私にはなかなか難しい作業です。かいじゅう兄弟にとってもそうです。ちなみにパパは片付け上手で、捨てる物もすぐに判断できるタイプ。私やかいじゅう兄弟の様子にイライラしてしまうようです。

当たり前の事ですが、私の子供時代の作品は、母が整理して捨ててしまいました。私はそれが嫌で、今でも子供時代の作品が手元にない事が悲しくて、かいじゅう兄弟の作品を捨てられないでいます。誰かにとってゴミのように見えても、一生懸命に作った作品を私はとっておきたいのです。毎日のように、かいじゅう兄弟は絵を描いたり、工作をしたりして作品を増やしていきます。小学校や保育園、療育施設からも作品を持ち帰るので、我が家には作品が溢れかえって……。いつかは整理して捨てなければならない日が来るな……と思いますが、捨てられない私達は作品を保管しています。

我が家にとって、どちらが正しいとは言えませんが、生活スペースは片付いていた方がいい。パパがせっせと自分のスペースを片付ける様子を見て、私も頑張って片付けする事がありますが……たいがい、綺麗に片付けてから居心地が悪くなって体調まで崩します(汗)。タイプの違う四人が同じ家にいる、誰も負担を感じずに暮らすには、スペースを完全に分けるか…、倉庫を借りるしかないかな…。すぐに結論は出ませんが、全員がなるべく無理せずに暮らせるように、日々考えています……。

つづく。