かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第148話「自分を演出する」【2016年11月】

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「ママ…最近、怒らないね?」と、かいじゅう兄弟。彼らがおりこうさんになったのか?いや、違います。最近、私が体調不良でパワー不足なのです。

それぞれに発達障害のあるかいじゅう兄弟の特性に、アスペルガーのパパ、3人揃った時の衝突は大惨事(汗)。だから、3人それぞれに正しい対応をするのは至難の技です。

児童相談所とクリニックの先生に相談したら、それぞれにアドバイスをくださいました。

児相の先生(男性):「様子を見てばかりじゃなくて、周りが引くくらいお母さんがキレる事も必要ですよ。3人には、それくらいしないと伝わらない。あと、キレる時は短時間で、分かりやすく。」

クリニックの先生(女性):「ママの気持ちだけ伝えて。こんな事されたら悲しいよ、とか、痛いよ、とか。あと、3人は不器用なんだけど、ママが器用なんじゃなくて、女だからできるんだよ、って方向で話してね。脳の違い。」

こんな時、タイプの違う二人の先生に診てもらっていて良かったなぁと思います。

パワー配分から、普段はクリニックの先生流で。何か事が起こったら、ママは悲しいよ、ママは痛かったよ、と語り続けています。これを、かいじゅう兄弟は、”ママは怒らなくなった”と認識しているようです。

で、二ヶ月に一度くらいのペースで、溜まった何かが爆発して、3人が引くくらいキレそうになる時がやってきます。自分で「あ、私、これから爆発するわ」と分かります。以前はそこでブレーキを踏んでいました。今はキレる自分を演出しています。

つまり、感情には一旦蓋をして、小出しに語ったり、爆発を演出したりで、コントロールをかけているわけです。

クリニックの先生(女性):「どうしても感情をコントロールできない親御さんにはお薬処方するから。言ってね、限界の時は。」
(このクリニックは親御さんの為の心療内科も併設されています)

児相の先生(男性):「たまに、お母さんに入院してもらう事がありますよ、演出で(笑)。いなくなったら大変だよ、って。言っても分からないなら体験したらいい。」

なるほど。

クリニックの先生(女性):「以前のあなたはカサンドラ症候群だったと思うわよ。今なら分かるでしょ。」

そっか…。

特性のある3人への対応は、まだまだ分からない事がたくさん、試行錯誤の毎日です。でも、今、分からなくても、いつか私にも分かる時が来ると思っています。

産んでみてから始まる子育て。予行演習も、マニュアルもありません。障害児だって、産まれてから分かって、分かってから対応の勉強が始まりました。子供が8歳なら、ママも8歳。まだまだ完全じゃありません。

責任はあるけど、何も気負いする事はない。私なりの努力と走り方で、倒れる事なく走り続ける事、それが一番大事ではないかと思っています……。

つづく。