かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第168話「土足」【2016年12月】

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村田沙耶香さんの「コンビニ人間」より引用。”皆、変なものには土足で踏み入って、その原因を解明する権利があると思っている。”クラス全体へのSくんの障害の詳細説明を求められたり、PTA会員全体への私の障害の詳細説明を求められたり。本当にそうだな…と思う今日この頃。私の内部に重度身体障害(1級、介護認定3)があって、かいじゅう兄弟に発達障害の診断が出ていて、私とパパにもおそらく発達障害がある。こんな家族が穏やかに暮らせる地区があるんだろうか…?

三年前、熊本から京都へ引っ越ししてみて、福祉と医療が充実している事は日々感じているけれど、人はあまり変わらない。「どうしてそんな所に住んでるの?」どちらも貧困層が多い地区だったから、”だから、そんな目に遭うんだよ”と、貧困層じゃない人達は言うけれど。身の丈にあう地区に暮らしている者にとって、その言葉は酷だ。どこへ行ったら私達家族が”変なもの”じゃなく過ごせるのか。もしくは、場所の問題ではなく、私達の方に、社会に障害者が生きていいんだという想いや、自己肯定感が足りなくて、こんなに考える事になってしまっているのか。

私の方からしたら、旦那の収入や職種、学歴、自宅の間取り、賃貸か持ち家か、車の車種、友人関係の広さ、障害や難病の有無、病気の詳細などなど。あれこれ聞きたがる方がよっぽど”変なもの”なのだけれど。ちなみに、私は相手のあれこれを激しく知りたいと思った事がない。相手が私に話してくれる事を受け取るだけ、更に質問したりする事はいけない事のような気がするから…。

もう。土足であれこれ聞かないでほしい。もしくは、土足で荒らされてももっと平気でいられるようになりたい。うーん、難しい……!

つづく。