かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第179話「かいじゅう兄弟のしつけ」 【2016年12月】

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発達障害がある我が家のかいじゅう兄弟は、字義通りに言葉を取って正しくない行動をしてしまったり、自分が怒られていなくても自分だと思い込んで怯えてしまったり、キツく怒られると魂が抜けた人形のようにフリーズして言葉が何も入らなくなったり、こちらがちょっとしたつもりで言った言葉に過剰に反応して何時間も泣き叫んだりします。

だから、何か正しくない事をしてしまった時の注意の仕方や、その後の対応には、言葉選びなど気を付けながら、でも、ダメな事は絶対にダメだと刷り込まないとならないので、こちらの神経がすり減る時もあります(笑)。←もう過ぎたら笑うしかない!

基本的に、否定文、疑問文は使いません。

「なんでそんな事したん!?」って疑問文で言ってしまったら、彼らなりの理由をあれこれ語り出してしまいます。

また、(例えば具体的に…)「廊下は走ったらあかんやろ!」と否定文で言ったら、”廊下は走る”までのインプットになって否定にひっくり返されずに走り続けたりします。もしくは、”廊下は走ったらあかん”→”寝てもいい”となって、いきなり寝転がったりします。

注意したい方からしたら、あれこれ語られたり、走り続けたり、転がったり。おちょくられたみたいで、腹が立ってしまいますよね。でも、違うんです。彼らはけっしてこちら側を怒らせたいわけじゃない。そうなってしまうんです。

だから、注意する時は肯定文で、「廊下は歩いてね」と、正しくある姿のみ伝えます。何か壊したりした時は一緒にやり方を教えながら片付けます。

怒ると叱るは違うってよく言いますが、こちら側は自分の感情をセーブして、注意すべき対象を良い方向へと導く事だけに力を注いで対応すれば、それは叱るという行動なのかな?と思います。

良い方向へ導く言葉選び、まずは、注意されている対象がかいじゅう兄弟のどちらなのか伝えて、注意すべき対象にのみ続きを話します。こんな事をしたね、それはいけない事だよ、お母さんは悲しいよ、などなど。短く話します。

ただし、緊急時だけは別です。すぐに危険から遠ざけて、事情は後から説明します。手を出したりした時はその場で即、叱ります。この間は弟Aくんがいきなり洗濯機に入り、かくれんぼしていて焦りました。きつーく、叱りました。

私のやり方は周りから見ていたら、ぬるく感じられるかもしれません。もっと怒鳴って怒っていいんとちゃうの?なんでそんなに落ち着いて様子を見ているの?…それは長年のかいじゅう兄弟の扱いから導き出された手段で、一般的なやり方だとうまくいかなかった結果なのです。

伝え方はみんなと違うけれど、怒って伝わらなくてまたやらかしてしまうより、伝わる伝え方で伝えた方がお互い気持ちが楽かな…と。ちなみに、伝わる伝え方をしていても、またやらかす事はあります。何度もあります。だから時々疲れてしまって、嫌になる事もありました。

この間、ATACの井上先生が「支援してみたり、声かけしたりしてみて、(反応が)帰ってこなくても投げ続ける事が大切。」って話をされていて、再確認。叱る時もそうだな…と思いました。

ある日のパパとの会話。
パパ:「なんかもう疲れた。あと何回怒ったらちゃんとできるようになるんだ?」
私:「怒っても無駄だよ(笑)。優しく丁寧に叱ってあげて。」
パパ:「あと何回叱ったら…?」
私:「3000回くらいとちゃう?」
パパ:「いや、3000回はもう済んでる!」
私:「じゃ、30000回。」
パパ:「ほんまに?」
私:「さぁ…。そもそも発達障害って治るもんじゃないし、本人が自分でいい感じにコントロール効くようになったらラッキーくらいの感じかな?30000回じゃなかったら、300000回。みたいな?」
パパ:「気長だし…ゆるいな。」
私:「ゆるくいかないと、爆発して、死んじゃうよ。いちいち怒ってたらほんとしんどいよ。」

どれくらい届いているか目に見えないし、数値化される事もない。でも気長に続ける事をやめない。そして過ぎ去って振り返って、あんな事もあったなぁと笑えたらいいかな?そんな毎日です(笑)。

つづく。