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かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第198話「お母さん、ぼくは馬鹿なの?」【2017年1月】

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12月始め、弟Aくんはスクリーニングを受けました。近い将来、弟AくんはSくんの能力を超えてしまうという話をされました。4学年あいているけれど、とうとう、この時がやって来てしまいました。

弟Aくんはその事に気付いているようです。喧嘩をするとSくんに、「お前、頭、悪いくせに!」と言っていました。Sくんは言い返す事なく悲しい目をしました。そんな事を言ってはいけないと話をしました。

Sくんは、学校でもクラスメイトから、頭が悪い!勉強が遅れている!馬鹿!馬鹿!馬鹿!と、馬鹿にされてばかりのようです。「お母さん、ぼくは馬鹿なの?」とSくんが言いました。そんなことないよと話しました。

でも、正直、勉強が遅れて、学習が三年生と同じに習得できていないのは事実です。しかし、それが事実なら口に出して言っていいのか。例えば、ブスにブス、デブにデブ、ハゲにハゲ、バカにバカ。言ってはいけない言葉は世の中に溢れています。

発達障害があるお子さんは見たものをそのまま口にしてしまうとずっと言われて来たので、Sくんに言い聞かせて来ましたが、逆に言われた時、Sくんはどんな気持ちでいるのか。

Sくんが学習障害で、発達障害で、精神障害で、だから、学習が遅れているんだと、証明できないもどかしさ。また、証明した所で、”うーわ、精神障害やって?!発達障害やって?!学習障害やって?!”と危険で汚い物を扱うように扱われるのも目に見えています。

悲しいけれどそれは現実で、Sくんの学力が努力なんかでバッ!っと劇的に上がるなんて夢なんです。

だから、Sくんの弟であるAくんには、Aくんだけには、Sくんの悲しみを知ってほしい。そう願うのでした……。

つづく。