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かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第220話「Sくんの保育園の記憶」【2017年2月】

Sくんのこと

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* * *

熊本にいた頃、Sくんは言葉が遅くて(私はあんまり気にしていなかったけれど…)、”保育園へ行きたくない”と毎朝暴れる理由が分からないまま、『カリキュラムが嫌なのかな…?』『嫌いなお友達がいるのかな…?』とか想像しながらその時を過ごしていました。

あれから4年経った今、突然、Sくんが熊本の保育園時代を振り返り、語り出しました。特にカリキュラムがキツくなった年長時代がしんどかったらしいのです。

Sくん:「給食を食べるのがいつも遅くて、先生がスプーンでお皿から集めて、次々口に入れられるのが物凄く嫌だったなぁ。」

…え!そんな事があったの?!

Sくん:「難しい英会話、漢字の日本地図、音符を書く、難しいリトミック、難しいピアニカ、どれも分からなかった。だって、僕はひらがなも読めないし、書けないのに、小学校みたいな事を毎日するからしんどかった。今なら分かるのになぁ。でも…やっぱりあの保育園、早過ぎや !」

やっぱりカリキュラムはキツかったそうです。スパルタな保育園へ入れたかったわけではなく、近くにそこしかなかったという理由で預けていましたが、Sくんには辛い記憶を残してしまいました。

ほとんど休ませる形になってしまったので、お家で一緒に絵を描いたり、粘土したり、サンドイッチを作ったり……。今、思い返せばいい想い出です。

遠く幼い日の自分が言葉で伝えられなかった事を、成長した未来の自分が伝えてくれる。そう思うと、何か、今、苦しい事があっても、生きてさえいれば未来の自分が解決してくれるんじゃないか、必ず問題意識を持って成長しているんじゃないかって、私自身の事も、かいじゅう兄弟の事も、大丈夫、心配いらない、必ず自分が自分を助けに来る!と感じるのでした……。

つづく。