かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第224話「僕はこんな人」【2017年3月】

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Sくんは”自分が人より忘れやすい”と気付いているようです。

担任の先生から、「帰る時は窓を閉めて、電気を消してね。」と言われた時に、「僕は何でもすぐに忘れてしまうから、今やります。」と言って、窓を閉めて電気も消して、席に戻ってヘルパーさんを待っていたそうです。

ヘルパーさんは暗い部屋で待っているSくんを見て、自分が時間を間違えて迎えに来てしまったのか?!と驚いたそうです。(滅多にないけど、この日は早く終わった)

自分がどんな特徴のある人か知る、これは、障害があっても無くても大切な事だと思います。自分を知れば、人との距離感が取れると思うのです。

よく、「発達障害の人は空気が読めない」なんて言いますが、一見そうであって、そうじゃないと思うのです。「曖昧がダメ」なんです。「人の気持ちを思いやって行動して」とかは分かりにくいんです。こんな時はこんな想いや背景があって、こんな言葉掛けが人を安らかにする、または、こんな言葉掛けはダメージを与えてしまうから避ける、と、一つ一つ完璧に教えていかなければならない。自分を知って、人の事も知って、的確に距離や会話のパターンを知ることができたら、Sくんのようなタイプの人も、安心して社会の中で過ごせると思うのです。

まさにSST(ソーシャルスキルトレーニング)!

医師にこの事を話したら、東田直樹さんの「自閉症の僕が飛びはねる理由ー会話ができない中学生がつづる内なる心」をSくんに読み聞かせしておられました。Sくんはしっかり聞いて、目に涙を浮かべて、「僕にもその人の気持ちが分かる」と話していました。

こうして、少しずつゆっくりと、Sくんは自分を知り、自分の障害に向き合っていくのだと思います……。

つづく。