かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第226話「参観での出来事」【2017年3月】

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二月、三年最後の参観での出来事。私が教室入って、先生が足の悪い私へ椅子を用意したら……。

Sくんを虐めている子供:「なんで椅子座るんですか!」
先生:「しんどい事情があるからです。」
Sくんを虐めている子供:「みんな立ってるのに!我慢しろや!」
先生:「人それぞれに事情があります。」
Sくんを虐めている子供:「なんやねん!椅子座んなや!」

そのお子さんは、ずーーーっと、私に向かって言い続けていました。青い顔をして、人形のような表情になるSくん。親の事を言われ続けて、どんな気持ちだったでしょうか。

結局、参観前半はずっと私が椅子に座る事について大声で言い続け、立ち歩いて扉をバーンと閉めたり開けたり、席の離れたSくんに向かって物を投げたりしていました。

発達障害のあるSくんは「人の気持ちを考えて行動しなさい」と、SSTに取り組んだり、様々な書籍にあるやり方を実践したりしています。学校も、病院も、私も、本人も、本気で取り組み始めた最中、健常のお子さんがこんなんで、私は胸の奥に苦い泥みたいな感覚を覚えました。

このお子さんのお母さんは、PTAの件で、お子さんと同様に、「みんなと同じにやれ!」「病気でできないとかずるい!」と言い続けた人でした。蛙の親は蛙です。

PTAについて、私は、何もしないとは言っていませんでした。「できる事をやらせてください、できる事は、書類を作ったり新聞やポスターを作る事です」と、”合理的配慮”を求めていました。

内部疾患だから障害が目に見えない、だから、健常のお母さん方は納得がいかない、だから、証拠を配れ、病気の詳細を発表しろ、そんな流れの最後に行き着いたのが、「PTA免除」でした。正直なところ、みんな、合理的配慮するより、免除にしてしまった方が楽だったんです。

しかし、私は免除にはなったけれど、散々な障害者差別を受けたし、人権を侵害されたし、Sくんは今もこうして攻撃されているわけです。Sくんに障害があって、Sくんのお母さんにも障害があって、それを子供が、「子供だから許される」と叩きまくるこんな環境に、Sくんが通う必要はもうないと思いました。

参観の帰り道、Sくんが言いました。

Sくん:「あの子は何も変わらないねん。どんどん酷くなる。ぼくが学校行きたくない理由、ママはよく分かってると思うけど、今日、ママはぼくと同じ気持ちになったよね。」

というわけで、実は再び不登校です。

一年前とは違って、Sくんはふとんから一歩も出られない状態になりました。

一年前は不登校のまま春休みに入って、二年の担任の先生が虐めの記憶を失って、有耶無耶にしはったから、向こうからの謝罪もないままの三年スタートでした。今回は参観の中で、先生が見ている前での出来事、どう対処しはるのか、今後を見極めないとならないです。

とりあえず、Sくん、つらい三年生をお疲れ様でした。別に学校行かなくても大丈夫だし、たまにはママと勉強してくれたら嬉しいな。アプリでもいいし、動物やことわざや地図の勉強でもいいし、絵でも、粘土でも、何でもいい。ママと勉強しながら、今は心を休めて欲しいと思いました……。

つづく。