読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第240話「何か気持ち悪かった事はなかった?」【2017年3月】

ご訪問いただき、ありがとうございます。読者登録をしてくださった方、星をくださった方、メッセージをくださった方、ありがとうございます。ありがとうを糧に更新を続けていきます。これからもよろしくお願いいたします。

* * *

最近再び学校へ通い始めたSくん。足取りは重く、胸が痛いとうずくまり、瞬きを繰り返し、少し手を洗うようになってきている…。原因は色々です。目立って分かるのはいじめ加害者から暴言や暴力を毎日受けている事。それでも「行く」と言うので背中を見送っています…。

さて。学校から帰ると、帰って来たよの笑顔から、すぐに疲れ果てた人形の顔に、それから吸い込まれるようにゲームへ。しばらくは放置しておきます。少し発散できたかな…というタイミングでおやつに誘って、「学校どうだった?」と聞きます。すると良くも悪くも目立った出来事が聞けます。「いついつに誰々に殴られた」とか、「給食のメニューはこんなんでどれが一番美味しかった」とか。勉強の報告はほとんどありません(笑)。

それから更に、最近は、「何か気持ち悪かった事はなかった?」と聞く事にしています。すると、「殴られた時の理由が分からなくて、気持ち悪かった」とか、「ノートの端がやぶれて、どうしたらいいか分からなくて気持ち悪かった」とか、「服が気持ち悪くて、脱いだらあかんし、我慢したけど気持ち悪かった」とか、細かな話が聞けるようになってきました。

理由が分からないから気持ち悪い、どうしたらいいか分からないから気持ち悪い、など、困りがたくさんあるんだなと分かります。地道な作業ですが、その困りを一つずつ見つけては紐解く作業を続ければ、昨日より明日は困らないかもしれない、そう思うのです。

「Sくんは自分が困っている事に気付けない」これが発達障害の人が抱える最大の困りではないでしょうか。困りは、見つけて自分で解決するか、見つけて周りに助けを求めなければなりません。そうしなければずっとわけが分からないまま、我慢し続けて、身体や精神がおかしくなる程のストレスを抱える事になる。私はそれが分かります、自分がそうだったから…。

「自分の困りに気付かせる」、地道な作業は続きます……。

つづく。