かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第259話「害のある人を心から追い出して行く事」【2017年4月】

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新学期、調子良く集団登校で登校するSくんに。

「ヘルパーいるなら集団登校で来なくていいよなー!」
「集団登校で来んなや!」
「ヘルパーと二人で来いや!」

と言い続けるクラスメイトと上級生。いつもは動物の話などをして登校するSくんは無言になってしまいました。

ヘルパーさんからの申し送り後、担任の先生へ連絡。指導時、どこまでヘルパーさんについて話していいか、先生から聞かれました。

Sくん本人は、「自分は目が悪いから、車の遠近が分からず、タイミング悪く車の前に飛び出してしまう、だから、ヘルパーさんが付いている」と思っているので、その方向で必要があれば説明を加えてくださいと伝えました。

でも……、Sくんにヘルパーさんが付いて、もう四年目。これが一年生の始めとかなら、「ヘルパーさんって何?なんで一緒に行くの?」と純粋に疑問を持つ気持ちも理解できるのですが。

とっても、”今更感”が強い。

こんな些細な「これ」をきっかけに、また、Sくんが学校へ行けなくなる可能性もあり(行けないなら勿論休ませる)、我が家にとっては一大事。

いつも健常のお子さんの
「気になったから言ってみた」
「みんなと違うから言ってみた」
「気軽な気持ちで言ってみた」
「気にするとは思ってなかった」
「こんなこと、気にすんなよ」
「気にするのは知ってるけど、あえて言ってみた、それで学校来られなくなってもそんなの知らない」
といった言動に振り回されて、はぁ〜……っとなる気持ちが正直な所あります。

そして、親が親だから、子も子。それぞれの家庭の親子の根の部分はとても似ている事を、私はPTAトラブルを通じて知っています。

(「保護者は皆平等だからどんな障害あっても同じにPTAしろ。できないなら、証拠出せ。手帳や診断書のコピー渡せ。こちらが納得するまで、障害の説明しろ。でも、配慮や、PTA免除はしないけどな。」←こんな感じでした。法務局や弁護士、障害者支援相談員、京都市教育委員会に相談して、障害者差別解消法を盾に、現在は免除に至っています。免除になるまでに本部役員は一度引き受けました。)

みんなと同じには出来ない事情の裏には、たやすく話せないデリケートな問題があり、こちらが話せる範囲を判断して既に説明はしてあるのに、あえて、そこをウィークポイントと知りながらなじってくる。親も、子も、ただの嫌がらせを繰り返しているのです。

「年収いくらなん?」
「マンションいくらで買ったん?」
「保育料いくら?」
「障害ってどこがどんな風に悪いん?もっと詳しく教えて!」
「いつ死ぬん?」
障害者手帳持ってるん?障害基礎年金もらってるん?!」
「ってかそんな風に見えへんし。大げさで、嘘つきやな!」

興味津々、こんな感じです。……マスコミか(笑)!

相手の聞いたらいけなさそうな事情を汲めない大人、そして子供。自分の知りたい気持ち任せに、相手に侵入する勢い、これらは自分でしっかり排除していかなければなりません。

だから、Sくんが、朝、黙って登校したのは正解なのです。害のある人には、関わらなければいい。

ただ、繰り返し、ずっとこれが続いたり、広がったりしたら、Sくんの精神が保たないので、担任の先生に早期連絡、その日中に、該当のお子さんに指導を入れてもらう事にしたのです。

おそらく、指導が入ったくらいでは収まりません。他人を変えるのには時間がかかるし、健常児の成長の速度という物もあるので、すぐに何か変わるという物ではありません。

が、学校で事情をきちんと先生が知っているという事が、Sくんにとってプラスに働くはずです。

あとは、自分の心や視野や人生から、早く、害のある人を追い出して行く事です。他人が変わるのを待つより、自分が変わる方が絶対に早いです。

どこまでも、どこまでも。Sくんが強く強く強くなる為の内面の戦いは続きます……。

つづく。