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かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第264話「たぶん、怒鳴ると、届かない。」【2017年5月】

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* * *

パパはSくんの様子を理解できません。受け入れるのも、頭では分かるけれど、心と体が拒否しているようです。互いに発達障害があるのだからぶつかり合うのは当たり前だという風に私の目にはうつりますが、当事者はその事を知らないし、伝えても信じません。

Sくんは同じ失敗や、個性的なズレを繰り返します。注意してすぐにまたやってしまったりもします。パパは激しく怒鳴ります。たぶん、怒鳴ると、届かない。Sくんの脳裏には、怒鳴られた事しか残らなくて、なんとなくパパは自分が嫌いかな、自分はパパが嫌いかな、が、深く、深く、なっていきます。

パパに怒鳴らないように促しても、また、すぐに怒鳴り散らしてしまいます。互いに、すぐに忘れてしまうし、理解し合う事もできないし、とにかく、物理的に、一緒にいる時間をできるだけ減らした方がいいのかもしれないと思い始めています。

お家で、時間や約束を守れず、毎晩泣き叫び、ますます荒れて行くSくん。もちろん都度パパに怒鳴られます。手を洗う強迫性障害も、行動を繰り返すチックも、ますます激しくなっています。

手を洗い過ぎると荒れてかわいそうなので、”キレキレパワー”(という名前を付けて、手を撫でたり、キレキレ〜っと私がSくんにする)をして洗う回数を減らしたり、「僕の手、口、顔、足、体は汚くない?」と聞かれたら、「手も口も顔も足も体も汚くないよ」と答えて洗う回数を減らしています。これが起きてる間は数分から数秒おきにあります。夜中もたまに起きて、手を洗いに行こうとするので、話をして洗わずに済むようにします。

学校ではどうかな…と心配していましたが、なんと!きちんと決まり通りに生活をしているようです。クラスの様子も、学年が上がりクラス担任が変わったからか、落ち着いているようなのです。

Sくんは勉強も普通学級の内容に付いて行って、手を上げて正しく発表もするそうです。ノートもなんとか取っている。宿題も忘れずしている。強迫性障害もチックも出ていません。担任の先生から見ると「問題がないSくん」。

お家との差がどんどん開いていて、なぜだろう?と考えています。

1.学校で頑張っているストレスを家に持ち帰って爆発しているのか。(逆交流停止中)

2.お家にいて過ごす事がストレスになっていて爆発しているのか。(特にパパとの問題)

3.その、両方か。

4.その他の理由か。

はっきりと、これだ!と言えませんが、上にも書いたように、Sくんには「たぶん、怒鳴ると、届かない。」。家庭訪問で先生方と話してみて、学校の先生や近くにいる仲良しのクラスメイトが、怒鳴らずに物を伝えられているのかもしれないと思いました。Sくんの頑張りにプラス、「失敗しそうになったり、失敗しても、柔らかく正しいやり方を伝えられているのではないか」、と。

「失敗しそうになったり、失敗しても、柔らかく正しいやり方を伝える事」をお家の中でも常にやっていけたら、荒れている様子のレベルが下がるのではないか、その為に早急にパパの態度を変えてもらうのか、パパとの接触時間を意図的に減らすのか。GWを迎えるに当たって大きな課題です……。

つづく。