かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第278話「Sくんのスクリーニングの結果」【2017年6月】

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スクリーニングの結果、やはり、9歳で認知しているはずの、相手の気持ちや状況を理解する能力は「根本的に欠如」しているそう。

学年が上がり、やりとりに成長しているように見える部分があるのは、「パターンとして受け答えを覚えているだけ」であって、根本的なところは変わっていない、分かってはいないようです。それは、いつか分かるようになる物ではなく、「一生ずっとこのまま」で、ひたすら、出来事をパターンとして入れていくしかないようです。

「自分の要求を伝える時に理性より感情が押してしまう」、「父親の影響を受けやすい」、「自分のコンディションが悪い時に要求をされると攻撃に出てしまう」、などの部分は、家庭内でよく見られる様子だと思いました。

「自分がどんなに人と違うか認識できる分だけ、苦しみも大きい」です。自閉症スペクトラムの特性があっても、「大丈夫、生きて行ける、仕事はある」ということが分かる体験を積む事が大切だと医師から伝えられました。

将来的には対人関係の少ない専門職や研究職が向いているという話。ちょうど私の周りには、専門職の友人が多くいるので、会いに行ったり、インタビューするのもいいかなと思ったり。生き物が好きなので動物園や水族館、牧場、恐竜博物館などにも行ける範囲で連れて行こうかなと思ったり。ただ行くだけではなく、仕事という側面を見せる事を目的にしようと思いました。

時折、医師が言葉を選びながら話している感じがあって、たぶん、普通のお母さんだったら、この結果を受け止めるのに時間が必要だっただろうなと思いました。

症状が良くなる、社会性が身につく、普通に近づく、もしもそうなればそれにこした事はないけれど、もしもSくんがずっとこのままでも、私はいい。ずっと側にいて味方でいてやりたい、とにかく長生きせねばと思いました……。

つづく。