かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第291話「これでいいのだ!」【2017年6月】

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発達障害のあるお子さんのことを「空気が読めない」と表現することがありますが、Sくんの場合はKYと言うより、「置かれている立場や周りの状況を把握する”余裕がない”」感じです。

先日、Sくんと弟Aくんがショッピングモールで喧嘩をしてしまいました。この日はキッズランドで4時間も遊んでなかなかな帰れずにいたので、物で釣って帰る作戦でした。弟Aくんは500円くらいの車を選び、Sくんは本屋さんに行く道中でした。

双方に言い分はあったのですが、走り回る弟Aくんを、Sくんが注意のつもりで押して、勢い余った弟Aくんが防火壁に頭を強くうち、跳ね返って道端に転がったのです。

ゴーンという大きい音と、火がついたような弟Aくんの泣き声で、人が振り返り、警備員さんが「救急車呼びますか?」と、飛んできてくださいました。

吐いてない、顔色も悪くない、痙攣もない、意識があるので、救急車に乗る程ではなかったですが、念のためにすぐに病院へ行く事にしました。

すると……Sくんが号泣!

Sくん:「ぼくだけ、まだ何も買ってない!Aだけオモチャを買ってもらってズルい!」

気持ちは分かるのですが、今は病院が先、本はまた今度!この変更をSくんは受け入れる事ができず、ずっと火がついたように泣き続けました。

病院へ向かう道で、弟Aくんをパパに引き渡し、私とSくんは帰る事にしたのですが、やっぱり本の事を引きずって泣き続けていたので、「Aくんが買ったオモチャは500円だから同じぐらいの価格の本を近所の本屋さんで探そう。」とうながし、本屋さんへ行きました。

しかし……、「トーマスの図鑑がない!何もない!こんな本屋来たくなかった!」と叫ぶので、「トーマスの図鑑は2000円くらいするから今日は買えないよ。買うなら500円くらいの漫画や小さい本だよ。確認したよね?」と話してみましたが、無駄で、泣き叫んだので、お店の方に謝ってからお店を出ました。

帰宅後も泣き叫び続け、結局泣き疲れて眠りにつきました。弟Aくんはたんこぶで済み、後も大丈夫でした。

後日、二人は互いに謝ったので、トーマスの図鑑を二人で使うように…と、買って来て渡しました。

私の対応は「甘い!」「お金の使い方がぬるい!」と、パパは怒っています。一理ありますが、こちらが決めた時間にキッズランドから帰る為には物で釣るのが手っ取り早く、私のパワーでは、二人を無理矢理連れて帰る事もできないのです。後からトーマスの図鑑を買ってやった事も、楽しそうに絵を描く材料にしているのでいいかな、と。。

いつもほんとは迷いがありますが、私が不安になっていたら、その不安が子供に伝わるので、バカボンのパパ張りに「これでいいのだ!」「(今は)これでいいのだ!」と突き進む毎日です……。

つづく。