かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第300話「記憶の違い」【2017年7月】

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学生時代、勉強をやった程は点数に表れず苦労した私です。漢字、英単語、人の名前、年表は全滅でした。大人になってから学習障害があると言われても……。今更どうしよう?

とにかく短期記憶が壊滅的に弱いのです。でも、長期記憶は優れていて、視覚情報は記憶しやすい。幼い頃からの出来事は脚本におこせる程、明確に覚えています。

パパは私の逆で、学力に反映される分野の記憶力が抜群にいい人です。大人になってからも通勤中にテキストを読むだけで、難しい資格試験に合格してきました。しかし、思い出は全く残っていません。

熊本にいた頃のエピソードですが、度々、京都からくる親族を連れて阿蘇山へ行きました。阿蘇にはカルデラがあって周りに外輪山がいくつかあります。パパは運転しながらクイズを出しました。

パパ:「今、登っている◯◯山の高さは何mでしょう?!」

みんな答えが分からず、パパが数字の覚え方を話していました。どうやら、パパは日本各地の山や川の名前や長さを覚えているそうで、中学受験で覚えた数字が頭から離れないそうなのです。

私:「その情報覚えててどうすん??その、あちこちの山や川の数字、大人になってからいる?!」
と、突っ込んでみたら、”いらないけど、一旦覚えた物をどうやって忘れたらいいか分からない”と言いました。

このエピソードは私の記憶になぞらえているので、◯◯山が何mで、どうやって覚えるか、は、忘れてしまっているのですが。

……1年後。また、パパが同じ山で同じクイズを出しました。またみんな答えられず、パパが覚え方を話す……あれ?デジャブ?(笑)

私:「そのクイズとその話、一年前もしてたよね?みんなが覚えてるかわざとまた同じクイズしたん?」

パパ:「え……!初めてだよ。」

私:「(笑)。2回目だよ。ちなみに、前もこの看板に差し掛かるタイミングで、その時はこんな服を着てて、今日よりは暑くて、雲はこんな形で……!」

パパ:「その情報覚えててどうするの??」

またデジャブ?(笑)”なくてもいい思い出やけど、一旦覚えた物をどうやって忘れたらいいか分からない…”と内心思いました。

私達は極端に、記憶の構造が違う夫婦のようです。

パパに似た方が学力的に好成績をおさめられるので、かいじゅう兄弟はパパに似て欲しいと思っていましたが、どうやら二人とも私寄り。Sくんがより短期記憶が弱く、視覚情報に強いです。弟Aくんも傾向はありますが、普通の範囲です。

記憶の違いについての話でした……。

つづく。