かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第305話「できて当たり前」【2017年7月】

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弟Aくん:「ママが死んだら、ぼくとSは前に進めなくなる。パパは頑張っても、頑張っても、できて当たり前って言う。だから、ママは死んだらあかん。」

いきなり泣きながら言われて驚きました。ちょうど私が薬の副作用で寝込んでいた時でした。

健常者にとってできて当たり前の事ができないのが障害者。特に内部疾患や発達障害は、特徴が目に見えないので、理解されにくく、「あなたが、ただ、頑張ればいい」とされやすいです。

よく耳にするのは「誰だって頑張っている」という言葉。

うん…分かってる。誰も、障害者だけが頑張っていて、健常者は頑張っていないとは言っていない。ただ、障害者は、健常者の何倍も頑張った所で、「できて当たり前」か、もしくは到達できず終わってしまうわけです。

事前にできない箇所もはっきりしていて、検査結果などで数値化もされている。分かりやすく伝えたはずが、それでも「頑張って」「もっと頑張って」「みんな頑張ってるから」と言われてしまったら、底なし沼にハマって、精神が壊れる所まで行って、二次障害に至って、死に至ってしまう場合もあります。

支援される事はズルなのか。頑張れの言葉で支援や配慮をスルーして引き起こされた二次障害の責任は誰がとるのか。合理的配慮とは?特別支援とは?といつも考えてしまいます。

ここまで、健常者、障害者、と分けた切り口から書いてみましたが。

誰でも、「できて当たり前」なんて事はないのになと思います。

運動会やマラソン大会で、応援の意味で「頑張ってー!」は言いますが、それ以下の頑張っては要注意だと思います。

もうみんな、それぞれに十分、頑張ってる。

お互いに、”頑張ってるね、私に何か手伝える事ある?”くらいのスタンスで行きたいなと思います。特別支援も、子育ても、家事も、仕事も、PTAも。
(※小学校のPTAだけはもめすぎたので関わっていません。形は免除です。)

発達障害の子は自己肯定感が低いから、なるべく上がるように、得意な事を上手に褒めて伸ばしてあげて!と各方面から言われますが、本当は、「できて当たり前」のスタンスをやめていく事の方が大事なんじゃないかな…と。ベッドで横たわりながらいつもの天井を見て思いました……。

つづく。