かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第316話「Sくん、初めての長期宿泊行事へ行く!」【2017年7月】

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発達障害があるお子さんが四年になって初めて迎える心配事…!三泊四日の宿泊行事!海の家です!ここの学校は人数が少ないので、四年と五年合同で、海の家と山の家を交互に行きます。今年は海の家でした。初めて、7月に長期宿泊行事へ行くに当たって、我が家が準備した内容について書きます。

●ややこしいお子さん対策。学年最初。
個別指導計画書の作成段階で、通級教室の先生の方から、「合理的配慮の欄に、宿泊行事について、ややこしいお子さんから”離す”配慮を盛り込めますので、記載しておきますね」というお話がありました。ややこしいお子さんとは、繰り返し、Sくんを虐めたり、嫌がらせをしたり、いきなり押したり蹴ったり、いきなり大声で暴言を吐く数名です。実際に、後日に発行されたしおりを見たら、ややこしいお子さん達は、班も部屋もバスの席もボートの席も、半径3m以内にいないような形になっていました。結果、トラブルなく過ごすことができました。

●お風呂の練習。一ヶ月前。
海の家では、お風呂の入り方が家とは違うので、詳しく聞いて練習しました。家ではスポンジで洗って、体を拭くのは脱衣所でバスタオルでしたが、海の家では、手ぬぐいを泡だてて体を洗い、それを流して、絞ってから、体を拭いて脱衣所に出ます。去年までヘルパーさんの入浴介助を受けていましたが、四年になってからは一人で入って見守りだけお願いしてきました。海の家に向けての一カ月間は総仕上げ。海の家方式で入れるように練習しました。結果、手ぬぐいを絞ること以外はできるようになりました。

●お薬の飲ませ方。一ヶ月前。
複数の先生方へ、お薬の飲ませ方を伝えに行きました。朝と夜、保健室代わりの部屋で、他の児童に見えないように飲ませるようにお願いしました。飲ませ方の説明の紙(朝と夜で内容が違う、”お薬飲めたね”のゼリーの使い方など)と、実際にどんな感じで飲ませているかを、”やって見せて”覚えてもらいました。この時に、Sくんが牛乳でしか薬を飲めない話もしました。すると、現地に着いてから先生がコンビニにパックの牛乳を6本買いに行ってくれるということになりました(代金は立て替え)。問題なく、宿泊期間中も薬を飲めたそうです。

●荷物詰めの練習。三週間前。
リストをチェックしながら足りないものは一緒に買い出しに行きました。それから、一緒に荷物詰め。100均のジッパー付きの袋に、一つずつ入れて、品名と個数をマジックで書いておきました。物が揃ってから大きいリュックに詰めて、まずは、どこに何があるか覚えさせました。それから、「1日目!朝!」「海へ行きます!」「体操服!」「雨が降ってきました!」「お風呂へ行きます!」など掛け声に合わせて、必要に応じて物を出せるように訓練しました。折り畳み傘を人がいない方向へ開く練習と、手を挟まずに閉じる練習、綺麗にたたむ練習もしました。結果、お家ではお風呂の準備以外はできるようになり、前日に学校で行われた荷物チェックも完璧、海の家では、同じ部屋の五年生が声かけをしてくれて、失敗なく過ごすことができました。

●本。前々日。
ぎりぎりになってから、不安を積もらせて泣くので、本を一冊持たせました。動物図鑑です。先生には、お薬を飲ませるタイミングで、10分くらい心を集団から解き放つ時間を与えて欲しいと伝えました。必要なければ使わなくていいとも伝えていましたが、先生曰く、寝る前に薬を飲みに来て、10分ゆっくり本を読んでみんなの部屋へ帰っていく流れで”良い効果があった”とのことでした。

●きれきれパワー注入。前日。
唯一、Sくんの強迫性障害の手を洗う症状を回避できている”きれきれパワー(私がきれきれパワーと言って手で撫でる”を荷物全体に注入。「きれきれパワーはたくさん荷物についてるから、大丈夫!」と思い込ませて当日を迎えました。

いろいろ準備はしていましたが、出発日が近づくにつれてSくんの不安は倍増、私は行かせるかどうか前日まで迷っていました。泣いて、”行きたくない…”を繰り返していましたが、当日の朝は早く起きて出発。「楽しかった〜!」と笑顔で帰ってきました。なんとか、いい思い出作りができました。

Sくんにとって、学校の宿泊行事が大きな成功体験となりました。本当に良かったです……!

つづく。