かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第330話「平常運転」【2017年8月】

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火に油を注いでも、ゴーゴー燃えるばかり。泣き叫んで何かを訴えていたり、パニックに陥った状態の人に、あーしろこーしろ言ったり、理由を聞いたり、怒ったりしても、状態は酷くなるばかりです。鎮火するのを待つか、話を聞いて共感する時間を長く持てば、いつかは自ら平常運転に戻るはず。いつか…平常運転に戻ってから、具体的な相談を聞いて、次の行動へ共にうつりましょう。あと、いくら相手が暴走したり、暴言を吐いたり、暴力に出ても、こちらは平常運転でいなければなりません……。

これが私の知っている、かいじゅう兄弟への対応マニュアルですが、精神力が足りない私は、疲れ果て、体調が悪くなったりします。激しい頭痛やめまい、腹痛、吐いたり、食欲がなくなっなり。

発達障害児の母親なんだから、その子達を暖かく受け入れるのは当たり前のことなんだと頭は思っていますが、もしも、キャパ越えしたら?時々不安になります。

お母さんがしっかりしていれば大丈夫!と言われるのもプレッシャーです。できる限り自分で頑張るけれど、万が一、キャパオーバーした時の受け皿を探しておきたいなと最近は思います。

私のパターンとは違いますが、死亡に至るレベルの虐待や、殺人も、きっと、キャパオーバーだったんだと思います。虐待をやったこと、それ自体は決して許されることではありませんが、その人が受け持てる力量を超えたことは事実で、努力をしても無理な時がある、大人ならこれができて当たり前とか、責任があるとかいう話ではなくて、キャパオーバーする手前で他者に受け渡さなくては、壊れるか、死んでしまうか、消えてしまうか……。

とにかく、毎日毎晩、じっと鎮火を待ちます。それだけのストレスがこの子たちにかかっているんだと実感しながら、私の器、割れてしまわないか?と気にしながら。ギャンギャン泣かれ続けたり、ギャー!っと叫ばれ続けると、耳がパタパタし出して、いきなりキーンとなって何も聞こえなくなります。私の耳は聞こえなくても、現実、目の前のかいじゅう達は泣いている様子なので、ご近所迷惑を気にしながら、それでも、私は、辛いね、辛いね…と言いながら、鎮火を待つことしかできません。

子供達にとって”辛いね”は自分のことと受け取っていると思いますが、私の方としては「この無力さが”辛い”」です。

少しでも、かいじゅう達のストレスが少なくなりますように……。

つづく。