かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第334話「心が叫んでる」【2017年8月】

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* * *

パパ:「消えろ!出て行け!死ぬ!」

これが口癖で日課になってしまっています。

かいじゅう兄弟は落ち着きがないし、喧嘩もするし、物も壊す。この間は弟Aくんが浴槽のエプロン部分を壊しました。こちらがいくら言っても、言うこと聞かない事なんてよくある。すぐに彼らが良くなる事なんてないのです。

誰も悪くない。

珍しく体調を崩したパパが普段より機嫌が悪くて、「消えろ!出て行け!死ぬ!」を連発していました。かいじゅう兄弟はキョトンとした表情でした。

私は、”確かに子供達が事実として悪い事をしている、でも、その言葉は言ってはいけない、今すぐやめて、これは精神的虐待だよ。”を繰り返しましたが、言っても聞かないし、すぐに良くはならない…。

それは、かいじゅう兄弟もパパも同じなのです。

パパ:「体調悪いんだから、いいだろ!イライラするんだ!」

”体調悪かったら当たり散らしていいなら、私、ずっと体調悪いから当たり散らしていい?”って言ってみたら、やっと、「お前アホか」とかなんとかブツブツ言って止まりました。

とりあえず止まりましたが、キョトンとした表情のかいじゅう兄弟に、幼い頃に「なんで生まれて来たん!?早く死ね!!」とヒステリーに叫んでいた母からの言葉にキョトンとした表情をするしかなかった幼い自分が重なって、耐え切れなくなりました。

こういう時は…早く寝るしかない。支度をして、子供達と早く寝ました。弟Aくんはバタバタしているうちに寝てしまいました。Sくんとは横になって話をしました。

”あんな事言われて、辛いよね。悲しいよね。”

Sくんがキョトンとした表情のまま、ツーっと涙が流れました。

Sくん:「親ってなんでこんなに、子供を大切にしてくれるん?」
そう言って眠りにつきました。

親…か。Sくんは、暴言をはくパパとフォローする私をセットで捉えていて、結果、子供を大切にしていると言っていました。不思議だなと思う反面、私が死んだらどうなっちゃうかな…とか、思いながら寝たら、おかしな悪夢を見て。私は1時間もしないうちに、叫びながら起きてしまいました。

インナーチャイルドってやつなのかな…。心がざわついて、その日はそのまま眠れませんでした。一日経って、パパから私が謝られましたが、本当は、子供達に謝って欲しいし、そもそも暴言をやめて欲しいのです。

心が叫んでる。私も、かいじゅう兄弟も、たぶん、パパも……。

つづく。