かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第402話「背筋がだらん」【2017年10月】

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発達障害があるお子さんにはよくあることですが。Sくんは椅子に座るのが困難です。

クリニックの先生は、「発達障害がある子は筋力が弱かったり、左右の筋力にも偏りがあるから、だらんとなってしまう。悪気はない。」と話しておられました。

背筋がだらんとしてしまい、猫背か、逆に背もたれに寄りかかってしまう。幼い頃は、そのまま、ずるずると流れるように下にズレて椅子から落ちることもありました。

手を座面につけばしっかりしますが、手を使う学習に取り組めなかったり、支えなくて良くなった暇そうな足が、ブラブラと交互に動き始めてしまうのでした。

保育園の頃は、椅子が小さいのでなんとか床に足がつけば我慢して数分は姿勢を保っていましたが、足がつかないと、足はブラブラ、体はずるずる。療育施設では先生が、椅子の脚にゴムをはって、そこに足を乗せるようにしてくれていました。

この様子は、小学生になれば、「ふざけている!」と先生から注意されてしまいます。

就学前、コンサータの薬を飲み始めて、服用期間は人形のように大人しくなり、笑顔がなくなり、椅子に正しい姿勢でずっと座るようになりました。頭も一切動きません。姿勢の面からだけみたら、コンサータはいい方向に作用していましたが、Sくんは、コンサータを服用しても学習面に効果が出ず、副作用で食が細く細くなりました。

二年の秋からコンサータをぬいたら、また、椅子にだらんとなるように戻りました。ただ、足は床についていたからか、あまり動かなくなりました。

お家では、食事中にだらんと座って、よくこぼしました。だらんとしたお腹の上で食べているような格好なので、服が食べ物だらけで、汁物は何回も机や床に落としてしまいました。箸は使わず、スプーンやフォーク、たまに手で食べたりしていました。

ずっと、このままなのだろうか?

三年の頃、心配になりました。

四年になって急に姿勢がマシになり、食べこぼしが減りました。後から知ったのですが、給食中もだらんとなるのを、都度、先生が姿勢を直してくれていたようなのです。先生ありがとうございます。

今は、汁物をこぼさなくなりました。服はまだ少し汚れます。海の家へ行って、塗り箸を手作りしてきてからは、それを使いたくて、スプーン、フォーク、手で食べるのを急にやめました。

Sくんの成長はいつでも急です。

今もSくんの姿勢は背筋がだらんとなることがあります。困難はあります、ありますが、自分でぴんと直して、食べ始めます。

興味のある学習は最初からぴんとして取り組んでいて、興味のない学習は床に転がったり、ソファーやリビングの絨毯や廊下や、あちこち移動しながらしていますが、まぁ、今はいいやと様子を見ています。

いつか、急にできるようになるかもしれないので……!

つづく。