かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第405話「良く言えば八つ当たり」【2017年10月】

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私:「あなた…植松聖容疑者に通じるものがあるけど、自覚ある?」
パパ:「は?何言ってんの?」

Sくんに対する全否定の様子や暴言が、根底に、"障害者なんてみんないなくなればいいのに"という感じがして、私も重度身体障害者なので、気持ちの中で、「家族は3(私とかいじゅう兄弟)対1(パパ)」になっています。

なんでこの人、障害のある私と結婚したのかな?

これは、植松聖容疑者が、介護の仕事についていたことへの疑問にも通じるところがあります。

パパの考えの中に、"重度身体障害者でも乙武さんのように頭が良くて仕事をしていける人もいる"というのがあって、「障害者の中でも身体ならなんとか学力や努力でカバーできる。お前もデザインの仕事で努力して、早くキティちゃんみたいなの作って、当てて、俺を楽させてくれ」と昔に言われたことがありました。あの時、"キティちゃん、努力で生まれないし(笑)"と笑っていましたが、笑い事ではなかったなと今更感じています。

結婚生活の中で、モラハラみたいなのが激しかった時期もありました。良く言えば、八つ当たり。悪く言えば、モラハラ。健常者みたいに働けとか、家にいても暖房使うなとか、早く死んでくれとか。今はほとんどありません。どうやって無くなって行ったかと言うと、私が子育てしながら作家活動して、ちょっと賞をもらったり、テレビに出演したりして、周りから良く言われるようになって、なんだか、そこから急に、「お前を認めるよ」みたいになりました。なんなんだ、それ。

"良く言えば八つ当たり"、今はそれがSくんに向いているようにも見えます。もしかしたら、Sくんが何らかの分かりやすい功績をおさめれば、「お前を認めるよ」みたいになるのかな?と思いますが…。

結果なんか、ほんとはどうでも良くて。私とSくんは過程を重視する傾向にあるので、なんか、凄く、どうでもいい、そんな気もします。あと、Sくんは子供なのですぐに結果が出るような何かはありません。発達障害=ギフト=天才児みたいなこともありません(笑)。

ついでに言うと、パパは長生きする老人も排除したいそうです。確かに老老介護は大変なのだけれど、お年寄りは生きていてそこにいてくれるだけで幸せ、おじいちゃん、おばあちゃん、長生きしてくれてありがとう!みたいなのは無いそうです。

私:「んじゃ…あなたは、長生きしそうになったら、自害するん?それって線引き何歳なん?」
パパ:「え……!!!」
自分は長生きする気だったらしいです。中国の昔話を思い出しました。

昔々、適齢期が来たら老人を山に捨てにいく村があって、お父さんが山におばあちゃんを捨てにいって、おばあちゃんを入れて背負っていた桶を置いて帰ろうとしたら、子がお父さんに、「お父さんを捨てる時に使うから桶を持って帰ろう!」と言って、お父さんは我に帰り、おばあちゃんを連れて帰ったという話。

パパは…いつ気付くのかなと思います。

自分がSくんに対してしている事、私にしていた事が、恐ろしく、非人道的だということに……。

つづく。