かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第460話「お互い様」【2017年12月】

ご訪問いただき、ありがとうございます。読者登録をしてくださった方、星をくださった方、メッセージをくださった方、ありがとうございます。ありがとうを糧に更新を続けていきます。これからもよろしくお願いいたします。

* * *

「鉛筆とって。」
「消しゴムとって。」
「そこ、消しといて。」
「牛乳。」
「早く!」
(出したら……)
「冷たい。温めて。」
(温めたら……)
「熱い。氷。」
「お菓子。」
(永遠、続く……)

発達障害を抱えるお子さんが、お家の中で、あれこれ親に命令を出し続けて、それに親が従わないと暴れたりパニックを引き起こしたりする…なんて事、ないでしょうか。これを、"巻き込み"と言います。親の精神的なダメージは計り知れません。

いつもうちの子は外で頑張っているし、かわいそうかな…と思い、従い続けたら、親は数秒おきに物を頼まれて休めず、疲弊します。

従わなかったり言い返したら、物を投げてきたり、声をあげたり、パニックになったり。子供を愛していないのか!どういうつもりで親になったんだ!と説得してきたりもします。もちろん疲れます。

Sくんは最近パパに対してもそんな態度を取り、お手伝いをして欲しいと願っているパパは怒り心頭。

パパ:「自分の事は自分でやれ!俺はお前の奴隷か!お前の事やってやるのが一番嫌だ!それより、少しくらいはお手伝いしろ!」
Sくん:「パパこそ、自分でやればいいやん!お手伝いしろって言うな!僕はパパの奴隷じゃない!」
ここからパパの暴言が激しくなり、Sくんはパニックに。暴言を吐かれるのも奴隷みたいだと訴えるのでした。

私:「あの……奴隷ってもっと大変な感じやで。こんな言い合ったりもないし、もっと劣悪な環境で、ご飯も何日も食べれてないとか、お風呂も入れてないとか。だから、どちらも奴隷じゃないよ。お互い様に、手伝い合うのが嫌なら、なるべく関わり合わないように分けるしかないけど。Sくんはまだ子供で、全部自分でできないのは当たり前だけど、親がやってくれて当然じゃなくて、感謝の気持ちを持たないと……。」

発達障害の子供から親への巻き込み、要求に耳を傾けるけれど受け取らない努力、なかなかうまくいきませんが、説得したり、ぶつかり合ったり、試行錯誤の日々は続きます……。

つづく。