かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第462話「経験を生かして」【2017年12月】

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「ずっと絵が描きたい」衝動を抑えられないと話すSくん。絵を描く事を優先するなら、ゲームをする時間を削る……とかいう配分はできません。

夜中遅くまで寝ないか、朝、学校へ行く前に出渋りしながら絵を描いています。昨夜は23時半まで起きていて、今朝は集団登校より10分遅れて出発しました。先を見通して判断、できないのです。

かと言って、親から言われて素直に従うかと言えばそうではなく。早く寝なさい→寝ない、早く学校行きなさい→行かない、と、なってしまいます。

Sくん自身も認識している"衝動を止められない"以外に、生活リズムをイメージできていない事が原因かな?と思います。

専門家の先生に言わせれば、

・それだけストレスがかかっているんだよ。
・やりたいだけ、やりたい事をやらせてやればいい。
・学校なんて嫌々行かせなくてもいい。

同意する部分もありますが、私が気にかかるのは、そうやって、どんどん遅れて行く学習面や崩れる生活リズムは、それでいいのか?後からSくんがもっと困らないか?という所です。

思い返せば。

私は子供時代、塾とお稽古事づくめの生活を送っていて、毎晩、「ああ、ずっと絵を描き続けたい……!」と願いながら、願い叶わず、忙しいまま、今に至りました。あんなに勉強をしても勉強ができなかったのは、学習障害発達障害があったからだ、と、大人になってから知って、「なんだったんだろう?」と言う複雑な気持ちになっています。

虐めもあったし、不登校の時期もありました。結局、大学へは、美術の実技だけで受かってしまいました。高校まで、頑張って、頑張っても、5段階の4.5くらいだった成績は、後に、一種(利子がつかない)の奨学金を受ける時に役立ちました……。

私の経験を、どう、Sくんの人生に生かせるのか、今はそれを考えています。後からいくらでも取り返しはつくと考える私と、人生はそんな容易いもんじゃないと考える私が、日々、頭の中で会議を繰り返しています……。

つづく。