かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第544話「どうせいつか人は死ぬ」【2018年3月】

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近いうちに、私が8回目の手術を受けるかもしれない……という話になりましたが、パパは関心薄。私は勝手に入院して手術受けて帰ってくる、子供達は熊本へ、俺すること特にないよね?みたいな。……あるよ!入院日!手術日!退院日!せめてそこは来てください!

こんなやりとりをしながら、ふと思い出したこと。母が緩和ケアに入ってから、頻繁にお見舞いへ行く私や妹に対して、パパは、「なんでこんなに何回も行くの?病院なんだから、死んだら死にましたーって連絡あるやろう。」と言うのです。は?死んでしまったら会えなくなるから、悲しいから行くんやん?分からないの?と驚きました。

パパからしてみれば、「どうせいつか人間は死ぬのに、分かっているのに何が悲しいの?」という事らしく、自分の両親や家族が亡くなっても何も感じないと話していました。

どうせいつか人は死ぬ、それはそうです。いくら悲しんでもその時は来ます。でも、あまりに関心薄で、周りと共感できない様子は、家族にとっては異様で、魂のなくなった母と対面して泣く私を、抱きしめた父、他の近しい親族も泣いていましたが、パパは少し離れたところから不思議な表情をしていました。泣けとまでは言いませんが、パパは内心「どうせいつか人間は死ぬのに、分かっているのに何が悲しいの?」と思っていたそうです。それをその場で口に出して言わなかっただけでも良かったと思うべきなのか……。

いつか。私が死んで、かいじゅう兄弟が悲しんで泣いていても、パパは不思議な表情をして淡々と手続きを進めるでしょう。泣き続けたら、かいじゅう兄弟は怒られるかもしれない……。私がそのシーンを見る事はありませんが、どうか、嘘でいいから、妻を失って悲しそうに演じて、泣き続ける子供達の気持ちを受け止めて、優しい言葉をかけてやって欲しいと思います……。

つづく。