かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第610話「三本の濁流」【2018年6月】

ご訪問いただき、ありがとうございます。読者登録をしてくださった方、星をくださった方、メッセージをくださった方、ありがとうございます。ありがとうを糧に更新を続けていきます。これからもよろしくお願いいたします。

* * *


以前に何度か離婚を考えた事がありました。これからもあるかもしれないし、パパの方から言われる事もあるかもしれません。


なんで過去の私が離婚しなかったのか。


義父母、義家族がとてもいい人達だったから、というのが一番目の理由です。私達が喧嘩をしても、必ず、私の味方をしてくれました。熊本にいた頃、まるで実の娘のように、通院に付き合い、私の介護をしてくれていました。感謝してもしきれません……。


二番目の理由。本気で二人の子供を連れて出て行こうと思った時、熊本の行政機関に電話相談したら、「身体障害のあるあなたが二人の子供を育てられると思えない。お子さんは施設に預かうか、旦那さんに親権が行く。どうして、身体障害者のくせに、子供を産んだんですか?しかも二人も……。」と言われて、"はっ"としました。


誰でもシングルになれば苦労しますが、私の場合はまともに働く事もできない。体力もない。手当てのみで、二人の子供を育てられはしない。と、判断されても仕方ない。


だから、離婚をとどまりました。


もしかしたら、他の方法や道があったかもしれません。知恵を絞ればやりようはあったかもしれませんが、あの頃、疲弊していた私は電話をかけるのがやっとで、そこで、終わってしまいました。


たまたま電話口で話された方は、行政の対応としては間違っています。思い詰めた私が子供と一緒に自死を選んでいたかもしれません。でも、障害のある私は誰の助けも借りずには、子育てをできないのは事実なのです。


それから。なんだかんだと、家庭内は、まるで、育成学級のように。三人が、三様に、パニックを起こす状態が繰り返されています。お互いの濁流に互いが巻き込まれたりもします。


「PTA免除でいいなー。ずるいー。」


「障害者って手当てたくさんもらってるんやろ?いいなー。」


と言われる事は度々ありましたが、この、外に見えない三本の濁流の中で生きている状態は、全然良くないし、ちょっと代わって体験してみる?と思ったりします……笑。


つづく。