かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第662話「内モード、外モード」【2018年7月】

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よく「なんで結婚する前に気付かなかったん?」と聞かれます。なんで私はパパのアスペルガーな本性に気付かずに、付き合い、結婚し、子供を二人産んでしまったのでしょうか。『この毎日の散々な不毛なやり取りも、私がパパのアスペルガーな本性に気付き、結婚しなければ、訪れなかったんだ』と思うと、まるで、"全ては私が引き起こした事"のように感じて、追い詰められていくのでした。


発達障害がある人には、内モード、外モードがあると思います。本当はこうだけど、学校や職場、社会に出たらそれは通用しないから、我慢して、周りの定型を真似てとりあえず外では外モードで過ごすという感じです。発達障害は別に治らないし、治すものでもないから、外に出る時だけ、外モードでいればいいのです。かいじゅう兄弟もそうです。内モードでは家族や物に当たり散らし、外モードでは別人のようになります。


さて。私がパパと出会った時、おそらくパパは外モードでした。結婚してからもしばらくは外モード、そして、Sくんを妊娠して、堕ろせはしない段階に来て、内モードになりました。そこからずっと、アスペルガーな本性バリバリの内モードです。


持病があって通常ではなかった妊娠、出産を経て、初めての子育てをする中、パパからの協力や共感は得られず。『私が悪いからうまくいかないんだ』と思い込み、より、一生懸命に努力するようになりました。そして弟Aくんを妊娠、出産。どこか二人目が産まれたら良くなるという勝手な期待もありました。もちろんそうはならず。私は弟Aくんを出産してから一年近く寝込む生活に入りました。


それから、パパが帰ってこない時期があったり、お金を全部使い込んだり。勝手に保育園のPTA会長立候補して実際の仕事は私にさせるようになったり……。身体の悪い私はまともに仕事できず反発を食らい、Sくんが虐められて保育園へ行けなくなり、地域全体から嫌がらせをされるようになり……。鬱になりました。


京都へ引っ越してからもPTAトラブルはまたありましたが、パパの協力や共感はなく。周りにパパの様子を理解してもらえる事もなく、「男の人ってそんなものよ」とよく言われました。……パパのアスペルガーな本性もますます酷くなり、かいじゅう兄弟への虐待、かいじゅう兄弟へのケアやルール作りにも悪影響しながらの、今現在。


「なんで、そんな酷い人だって、結婚する前に気付かなかったのか」、それは、「最初は外モードで対応されていたから気付かなかった」というわけです。あと酷い人だなと思っても、私が悪くてそうなっていると思い込んでいたからです。俗に言うカサンドラ症候群です。


あと、私の生育環境から、親、親族から、「お前が身体障害に産まれた事によって不幸を招いた、お前が全部悪い、早く死ね。」と育てられ、母親からの虐待も『自分が悪いから引き起こされている』と思い込み、我慢して、より、努力するようになっていきました。


学校で虐めにあった時も教師から「あなたが病気で、みんなと同じでないのが悪いんでしょ。あなた一人が全部悪いのよ。ま、私は、あなたのような悪役がクラスにいてくれて、クラスをまとめやすくていいけど。」と言われ、一人班(クラスにいないものとして扱う、口をきいてはならない、無視せよと学級の決まりを担任が作った)にされた二年生の記憶は未だに夢に出てきます。これも本気で『私が悪いのだ、私の努力が足りないのだ』と思っていました。


こんな、自己肯定感が低く、何か起きても、『私が悪いのだ、私の努力が足りないのだ』と思い込んで相手を責めない私を、外モードのパパは、見つけてしまったのです。


パパはもう仕方がないしどうしようもないとして。かいじゅう兄弟。私やパパやお互い兄弟で当たり散らし合う様、パニックの様、酷い本来の内モードを見ていると、将来、お嫁さんになる人が必ず苦しむと分かるので、今から本当に心配です……。


つづく。