かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第672話「生産性の問題と虐めの問題について」【2018年8月】

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LGBTのカップルの方を生産性がないと発言した議員さんがいたり。女子は後に出産や結婚で離職するからと女子の合格者を不正に不合格にした医大があったり。馬鹿馬鹿しい事が次から次から出ては話題になります。……ふと、虐めも増えたような気がしていましたが、一定のパーセンテージでどこにもどの時代にもあったんだと、最近話題になるようになっただけなんだと思います。


生産性という視点だけで見たら、障害がある方もおじいちゃんおばあちゃんもお荷物なのでしょう……。


生産性という視点だけで見たら、LGBTのカップルの方が子供を産めない(養子縁組や代理母出産などの選択肢はあるけれど、今の日本では難しい)ことは問題だ、だから婚姻やカップルを認めないと言い出す人が出てくるのでしょう……。


生産性という視点だけで見たら、医師になった女子がどれだけ苦境に立たされながら出産、育児をしているか、また離職しているかの問題に目をつけず、医師は男子がしたらいいという考えが出てくるのでしょう……。


生産性だけ?どこからそんな考えが?


振り返れば、私達は学校教育の中で、みんなと同じであることを求められ、平均以上に全てできることを求められてきました。個性はなかなか評価されません。あと、競争をして順位や点数を付けられてきました。その全てが悪いというわけではありませんが、そこから生まれた歪みが、今、様々な問題を引き起こしているのではないかと私は思うのです。


虐めに遭う子の特徴は?どこか人と違う点があったと思います。子供達の間に、違いを認める空気はなく、ターゲットにして、"悪気なく"いじって、相手が死んでしまったら?……虐めだったのか?と事後に問われるのでした。虐めの認識はいつも被害者側にしかないと思います。


生産性の問題と、虐めの問題、二つは違う離れた問題のようですが、始まりは同じ。違いに対してどう受け止めるかの問題だったのではないかと思うのです。


違う人間は必ずいます。様々な成績表に評価されない個性があります。みんなと同じにする事が大切な時もありますが、同じであることを相手が苦しむほど強要したり、相手が苦しんでいるのに生産性を重視するのは……間違いです。気付いて欲しい、間違いだと。こんなに話題になるのだから、間違いなんだ、と。ほんとは話題になる前に気付いて欲しいですが……。


違いを発見し、課題を見つける所まで来ているのに、排除する姿勢の人が一定数いる事が、今の日本の問題だと思います。そしてまた、排除する姿勢の人を叩く人もいて、更に、叩く人を叩く人もいて。


なんだか残念です。ネットじゃなくて、名前と顔をしっかり出して、大人として発言に責任を持って、相手を傷付けないように落ち着いて、お互い、建設的な意見交換できる場所があればいいなと思います。だって、みんな、違うんだから。全く同じ人なんかいない。叩く時間、叩くパワー、争う時間、争うパワーが勿体ないと思う今日この頃です……。


つづく。