かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第676話「帰る実家が無いこと」【2018年8月】

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突然。帰る実家が無いことに気付いて、「ああ、だからしんどいのか」と分かりました。


京都のお寺の本山の中にある借家、それが私の想い出いっぱいの実家でした。最後にその家の玄関を出たのは、7年前。10ヶ月の里帰り出産を経て、当時暮らしていた熊本の自宅へ帰る時でした。おばあちゃんが玄関の椅子に腰掛けながら、「またおいで」と言いました。靴を履きながら、『なんかもう帰って来ない気がする』と思って、家を振り返りました。一年後。父が退職して和歌山の自坊に帰ることになりました(私はその間ずっと熊本で、風邪→肺炎→肋骨骨折で、寝たきりでした)。それから両親が和歌山に引っ越してすぐに母に膵臓癌が見つかり、母は京都で治療に専念する事になりました。二年半後、母は亡くなりました。2018年6月18日に起きた大阪北部地震の影響で、実家だった借家は取り壊しが決まりました。今は立ち入り禁止になっています。


私は、まだ元気で、子供がSくんだけだった時、よく京都へ里帰りしていました。帰る実家があった時は本当に良かった。少しくらい辛いことがあっても、次に里帰りするのを楽しみに生きていました。


取り壊しが決まった元実家を見て、複雑な心境になりました……。


つづく。