かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第690話「応援部長」【2018年8月】

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ウィスクのフィードバック。Sくんの、少しずつ伸びていた発達指数が、がたんと下がりました。


なんかそんな気もしていたはずなのに。"あ、私、ショックを受けているんだな"と、思いました。ショックを受ける、こと自体、Sに対して失礼だし、Sは日々頑張って生きている、私の可愛い子供である事に変わりはないはずなのに。


偏見、見える世界はこんなに違うんだと思いました。


病院からの帰り道。家路と反対方向に歩き始めました。


すると、パパと結婚前に、パパの友達夫婦とランチに来たお店が、着物レンタルのお店になっていました。クリニックから、こんな近くに思い出のお店(の跡地)があった事に気付いていませんでした。


まるで、まだ何も始まっていなかった12年前のあのランチの日から、ここまで、伏線が張られていたようだと思いました。


それから、フラフラと北に歩き。子供の頃、イヤイヤ15年も通ったピアノ教室の跡地に辿り着きました。ここも近かったのか……と、改めて思いました。


そして、ふらりと。カキ氷が食べたくなって、お店に寄りました。冷たくて、美味しかった。


それから、帰りました。


何度か不意に視界が曇りました。でも、私は、Sの応援部長だから。笑顔で、邪魔にならない程度に応援してやらないと。


フィールドバックの中で、進路、就職についてのお話もありました。私が早くに死んだ後にSをどうするかの話もありました。全てが重かったから、今日のカキ氷は特別美味しかったんだと思います。


ショック。受けること、ないやん。どうであっても、SはS。私は私。私が勝手に思い描いた大人になっていくSとは、頭の中でお別れするんだよ。


今日もまた一つ何かを捨てました。


勝手な夢や希望です。応援部長は、勝手な夢や希望を抱いたらあかんのに。持っていたんだと思い知りました……。


つづく。