かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第696話「正解のない問い」【2018年9月】

ご訪問いただき、ありがとうございます。読者登録をしてくださった方、星をくださった方、メッセージをくださった方、ありがとうございます。ありがとうを糧に更新を続けていきます。これからもよろしくお願いいたします。


* * *


医師:「ママが(死んで)いなくなった先をどう考えているの?」


子供達の医師からそう聞かれると答えに困ってしまいます。おそらく、どうにもならず、3人はバラバラになります……。


パパも、Sも、弟Aくんも。1対1なら、私は対応できます。怒らせずに、気分を上げ下げさせずに、こちらの軌道に乗せたまま走らせられる。しかし、我が家にはレールが3本あって、それぞれが脱線し、ぶつかり合い、事故を起こします。そう、我が家のいざこざは全て事故です。


ちなみに、私のレールは休止中です。仕事や作家活動のキャリアについて聞かれますが、今は休んでいる!とはっきり言えます。自分のレールを休止にする時、葛藤がありました。が、今はそんなこと言っていられません。


3本のレールをぶつからないようにする為に、環境や時間をなるべく分けて来ました。それでも、同じ家にいるとぶつかります。ヘルパーさんを利用して分けようにも、ヘルパー不足で生活を思うようには回せません。


いつも、最後には、「私とSが出て行くか」という話になりました。パパは大賛成。でも、仕事をしているパパが弟Aくんをみれないので、弟Aくんは熊本へ行く事になるような感じです。もしくは、パパは「Sを施設に入れる」と言います。それには私が反対しています。


3人は……本当にバラバラにならないと、安定を保てないのか?他に方法はないのか?試行錯誤している間にも時間が経ち、傷が深くなるのではないか?色々考えてしまいます。


私:「方法は探していますが、考えてみても分かりません……。Aは親族の所へ引き取られるかもしれませんが、Sは無いです。AもSも施設へ行く事になる可能性もあります。パパは二人を育てられませんし、する気もありません。」


医師:「それじゃあ……ママは長生きしないとね!」


私:「それも……分かりません、どちらかと言えば短命です。私の努力でどうなるものでもなくて。誰でもいつか死ぬのが、少し早いか、凄く遅いか、だけの違いで。なるようにしかならないです。」


子供達の医師が困った顔をしていて。困らせるつもりはなかったのだけど。今できる努力は既にしているから、飛躍的な変化も望めず。どんな答えが正解で、実際どうなって行くのか、私には分からないのでした……。


つづく。