かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第728話「負の巻き込み」【2018年10月】

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学力は遅れ気味で、縁を切りたいクラスメイトしかいないけど、学校での生活態度は良く、学校で問題は起こさず過ごしているS。受験するか……?という問題も、S自身の努力の先にしか道は開けません。


さて、家では……。パパは我儘と言いますが。家族の予定やスケジュールに全く合わさず。下校後すぐに宿題と時間割はしますが、脱いだ服、給食袋、水筒、ランドセル、肩掛けカバンがリビングに散乱。"それは俺の仕事ではない"という姿勢で、絶対に片付けようとはしません。


シャワーと夕飯もずーーーっと待たせ、約3時間の声かけを毎日しています。"家族が勝手に決めた時間に合わせる義務はない"という姿勢です。最後はタイムリミットで、無理矢理引きずって移動、シャワーに入ってもらい、無理矢理引きずって、夕飯。そして必ず夜におやつ。


全てが終わる頃は……夜中で。私とパパはクタクタになってしまいます。声かけに対して返事はありますが、「うん!すぐやる!」「何々が終わったらすぐ行く!」と言うだけで動かないか、「やって欲しければ、◯千万円払え!」「ピザ一年分今すぐ用意しろ!」「それ法律ですかー?」などと、獅子滅裂な事を言い続けます。


もしくはギャァァァーーー!っと叫び、部屋がぐちゃぐちゃになるまで暴れます。


『障害があるからで、我儘ではない、悪いのはSではない。』と思い続けて。限界までスルーしていても。私の中に何か溜まり続けているようで。視界がぼやけて白黒になったり、耳がパタパタとなってからキーンとなって聞こえなくなったり、胃痛や頭痛、吐き気が出ます。ふと記憶が飛ぶことも増えて、何をしようとしていたか、今が夜なのか朝なのか分からない時もあります。


Sの負の巻き込みは、弟Aくんにも向いていて。暴力や暴言の他、持ち物を次々と壊されています。泣き叫んで、「死にたい!」と言う弟Aくん。するとSは、「死ね!死ね!」と煽ります。


何も進まず散乱した家に、残業を終えたパパが帰宅して、雷を連打します。そして、「お前ら全員早く死ね!」となります。


我が家の負の巻き込みは、3つ。外でのストレスを家族にぶつけ命令したり我儘なような振る舞いや発狂をするS。外でのストレスがあるところにプラスで兄から八つ当たりされて泣き叫び、死にたい弟Aくん。外でのストレス+家族は障害者3人しかおらず、怒り狂うパパ。


もう、終わりにして欲しい。


病院や専門家の先生方からは、「お母さんが、それぞれを深く理解して、調整してあげて。もっと頑張って!」と言われますが。正直、"ぽつーん"です。だって、マニュアルは無く、下手したら怪我をしそうなレベルの争いで、部屋はめちゃくちゃ。何らかの精神の病のある3人分(もしかしたら私ももうおかしくなっているかもしれませんが)を私1人で上手くコントロールできるわけがないのです。明らかにキャパオーバーです。


特に今はSの様子に手を焼いています。Sは、外では"正しい人間"を演じられるので、周りに伝わりにくいですが、症状は悪くなっていると思います。声かけには都度都度言葉巧みに言い返しがあり、向こうからの嫌がらせのしつこさも酷くなり、巻き込みレベルが上がった感じです。Sはケロっとした顔をして攻め込んできます。ある意味強くなりました、ある意味やりにくくなりました。


そんな、Sの為に、進路情報を集めたり、勉強の仕方を研究したり、ゆくゆくはお金かけて私学とか、お金をかけて引っ越しとか、することに、腹立たしさも感じたりします。『なんでこんなSの為に?!』っと思ってしまうのです。私って最悪な母親だなと思いながら、自分の正直な想いとも向き合っている今日この頃です……。


つづく。